トランプ支持者、連邦議会占拠 当選手続き中断、女性ら4人死亡
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最暗黒の数時間は目に前に展開した。
銃器を持って議会に突入する群衆は直前までトランプ現大統領の強弁に煽られ、暴動に及んだ。最中に大統領はビデオメッセージで「選挙は盗まれた、君たちを愛している」という虚構であり危険極まりない主張を繰り返し、民主主義に対する破壊行為への加担を緩めていない。
数週間前から予測され、防御できた違法行為を、複数ある連邦治安局はなぜ防げなかったのか。選挙以降の、弾劾に値するトランプ氏の言動を法に則って、今後どのように質すことができるのか。バイデン政権は、パンデミックに加えて政治の中枢を狙った市民暴動と前大統領の責任追及という重い課題を引き受けざるを得ない。
群衆は、大統領選の最後の手続きとなる各州から運ばれた大統領選挙人投票の開票を実施する最中に突入し、議場を占拠した。
歴史的に見ても重大な犯罪である。鉄道ができる19世紀前半までのアメリカ各州では選挙人票を副本まで作り、警護付きの複数の馬車に乗せ、慎重を期して首都まで運び込みました。叛逆の企てと奪取を想定しての対策だったが、2021年になってその想定が初めて議会の真ん中で現実となるとは、目を見張るべき出来事である。
注目のコメント
トランプ氏への批判および責任を問う声が各方面(ツイッターはアカウントを凍結、共和党内からも非難)が上がる中、同氏の罷免を求める動きも。
https://jp.wsj.com/articles/SB12338418453830313752104587206402089154574
大統領の任期はあと2週間ですが、米下院司法委員会の民主党議員らはペンス副大統領に書簡を送り、トランプ氏を罷免するため合衆国憲法修正25条を行使するよう求めました。
今のところ共和党議員は加わっていませんが、最近はトランプ氏と袂を分つ動きが党内にもあり、今後が注目です。
なお、修正25条は、副大統領と現職閣僚の過半数が大統領に職務遂行能力がないと判断した場合、副大統領が直ちに大統領代行の職務を引き継ぐことができると規定しています。この動きを押し立てたのが現職大統領のトランプ氏という現実は、アメリカが民主主義や法の支配といった価値を語る資格を失ったも同然、と世界から見られることにつながるのではと懸念します。
集会に参加した群衆はメディアも攻撃しています。現地で取材する記者が「クソメディア」と叫びながらカメラなどを奪い叩き壊す人々を様子を伝えてる。
日本ではこれほどの事態はないけれど、選挙で恒例の自民党の秋葉原での集会では「クソメディア帰れ」というような同じ言葉が叫ばれている。同じ方向に進みつつあるんじゃないかと恐ろしくなります。
選挙もメディアも、公正であるだけでなく、公正であると信頼される必要がある。それがないと、最終的にアメリカのような事態になる。