米アップル、売上高予想未達へ iPhone供給不足
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アップルのリリースを読むと下記のような内容で、あくまで一時的な印象です。
・新型肺炎の影響により、1-3月の売上ガイダンスを達成することはないだろう。
・世界的に、iphoneの供給が一時的な制約を受ける。
・製造パートナーは全て湖北省の外にあるが、工場は全て再開している。
・ただし、中国国内の直営店や代理店は全て閉店した。ようやく開店を始めているが、開店時間の時短などの対応を余儀なくされている。
・コールセンターやオンラインショップは、開店し稼働している。
・中国以外の地域での需要は強く、想定通りとなっている。
などが概要です。
注目のコメント
Appleの売上高予想が未達になる見通しですが、これまで私も書いてきた通り、予想の範囲内のことだと思います。あとはどこに着地するかです。
中国不振は、iPhone不振→米中貿易問題と引き継がれて構造化しています。2020年第1四半期は前年比プラス成長になりましたが、経済活動がとまれば売上は立たないということです、マイナスに逆戻りでしょう。
むしろ厳しいのは日本市場で、キャリアによる割引幅の規制と、消費増税後の不況で約10%の下落をしており、すでにアジアパシフィックに売上高を抜かれてアップルのエリア別の売り上げ高では最下位を維持し続けることになるでしょう。
もう一つの問題は製品の製造。すでにAppleはApple WatchとAirPods Proが需要に追いつかず、絶好調のウェアラブル部門を伸ばしきれない機会損失が生じています。2020年も春から新製品導入が予測されていましたが、これらの製品が作れないとなると、今年前半の売り上げ高が毀損することになるでしょう。
新型肺炎の影響はまだまだ振り込まれていない部分もありますので、4月以降の収束があれば、楽観視されることになるのではないかと思います。次々とこれからネガティブなニュースは続くはず。本当にウィルスの影響を株価は織り込んでいるのか?ダウも日経平均も全然下がらない。上海はドーンと下がったけど戻りつつあります。決壊寸前の堤防のような怖さ
アップルが1月28日に公表した1-3月期の売上見通しが未達になりそうだと表明。
コロナウイルスにより、(1)中国の販売不振と(2)中国での生産立ち上がりの遅れからグローバルに供給が滞ること、の二つが要因とのこと。
多くの方にとってはスマホの次期モデルの投入立ち上がりが気になるでしょうか。業績としてはサービスの伸びでどこまでハードの逆風をカバーできるか。
株価について、コロナウイルスを懸念して下落したわけではないので、今回のアップルの表明がアク抜けではなく調整のきっかけかになるのかもしれません。もちろん売上だけではなく利益をどう見るかでもありますが。どうでしょう。
https://www.apple.com/newsroom/2020/02/investor-update-on-quarterly-guidance/