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佐渡島 庸平(コルク代表)のコラム:超特大ヒットする漫画のネタは、中国の知られざる古典にあり!?【大きな時代の流れを読む(1)】

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注目のコメント

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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    中国の古典から本歌取りしたマンガといえば、『蒼天航路』などの三国志ものが多いですが、藤崎竜『封神演義』もそうだし、『墨子』に題材をとった『墨攻』も(原作は小説ですが)ありますね。メジャーな古典としては、『水滸伝』のマンガ化もいくつか試みられていますがヒットがありません。北方謙三の大胆な独自版『水滸伝』は非常におもしろいので、活用できるかもしれません。
     『蒼天航路』もそうですが、朝鮮の伝承に材をとってヒットした『暗行御史』とか『太平記』の原型を残さないまでの翻案である『バンデット』のように、よほど大胆に改変したほうがマンガにする時はおもしろくなる気がします。藤崎版『封神演義』などほぼSFですし。そもそも、中国古典の日本マンガへの最も大胆な翻案は、『西遊記』を元にした『ドラゴンボール』に他ならないでしょう。
     古典からの翻案ではありませんが、明の時代の鄭和に取材した星野之宣『海帝』の連載が始まっています。同じ雲南回族だと、中国南西部を切り取ってスルターンを名乗った杜文秀とか、中国の歴史は魅力的な人物の題材に事欠きません。毛沢東なども藤子不二雄Aが一度マンガにしていますが、初期の中国共産党などはいくらでもドラマがあるし、やりようによっては中国政府にも売り込めるでしょう。『キングダム』が示したのは、李信のようなほとんどの日本人が知らない人物を主役にしても大ヒットが飛ばせるということで、鄭成功とか太平天国の指導者たちとか、ネタはいくらでもあるでしょう。


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    (株)ハピネスプラネット 代表取締役CEO (株)日立製作所 フェロー

    中国で古典の中の古典といえば、「易」(The Book of Changes)だと思います。これは、現代の人工知能のさきがけともいうべき、現況の特徴の推定と将来の予測を統計的に行うという壮大な体形になっています。しかも、万物を表す特徴量を定義し、あらゆる事象を一元的に評価し、予測するという現代のディープラーニングさえできていないことを実現しています。
     実は、現代中国でも、易の思想はいろいろなところに残っています。例えば、中国のトップ大学の精華大学の校訓は「自強不息、厚徳載物(自ら強めて息まず、厚き徳をもって物を載せる。意味は:自らを向上させることを怠らず、人徳を高く保ち物事を成し遂げる)(Wikipedia)」。これは、「易」の沢山ある有名な言葉の一つです。
     しかも、既に完全に忘れられていますが、江戸時代の日本の知識人には、最も基本的な教養で、上記の精華大学の校訓などは、江戸時代のエリートは皆そらでいえたものです。だから勝海舟は「咸臨丸」という易から取った船名をつけ、陸奥宗光は自分の主著に「蹇蹇録」というこれまた易から取った書名をつけているわけです。
     私は、この10年、毎朝「易」を読み、人生の意味を問い直してきました。人類の書いた最も素晴らしい知的成果の一つだ思います。


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    コルク 代表取締役社長

    技術の進化によって、様々な分野が進化しているが、実は食の常識もどんどんアップデートされている。そのアップデート具合を伝えるグルメ漫画がない!!


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