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フィリピン、米軍地位協定の破棄発表 同盟関係にひび

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    ジャーナリスト

    フィリピンは米中対立の中ではっきりと中国を選んだようだ。大丈夫なのだろうか。


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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    この措置は本当に実現するなら東アジア全体を含めて影響が非常に大きく、ドゥテルテ大統領としてもそれなりの目論見があってのことでしょう。
     フィリピン大統領府は、「他国に頼らず、フィリピンが自国の防衛力を強化しようとすることを主な目的とした措置である」と説明しています。同時に、「米国以外の国との安全保障条約締結も選択肢である」という声明も出しています。中国のプレゼンスを想定しないわけにはいかない声明です。ドゥテルテ政権が、急激に中国との同盟に舵を切った、ということではなく、米国と有利な取引をするためのブラフということも考えられます。
     フィリピンは、東アジアにおいて日本、韓国に次ぐ主要な同盟国であり、ベトナム戦争にも出兵しています。議会をはじめ、親米派も多く、米国との同盟を解消するのは、簡単なことではありません。
     一方、国内政治においては、米軍との地位協定の解消は、相当な支持が見込める措置です。これまで、米兵による犯罪、特に婦女暴行が、地位協定のために、フィリピンの法律で科刑できなかったことがあるからです。

    Palace: PH open to sign defense agreements with other nations
    https://globalnation.inquirer.net/185196/palace-ph-open-to-establish-defense-alliances-with-other-nations


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    ジョーシス株式会社 シニアエコノミスト

    フィリピンはかつて米国の植民地であり、戦後も関係が非常に深い国ですが、軍事については、過去に何度か大きな揺れを経験しています。1947年には米比軍事基地協定と米比軍事援助協定、1951年に「米比相互防衛条約」が結ばれています。その後、米ソ冷戦の崩壊によって在フィリピン米軍の役割の見直しという動きがありましたが、基地協定についてはフィリピン国会が延長を望まずに終了、スービック基地とクラーク基地から米軍が撤退したという歴史があります。

    今回破棄となった地位協定は、中国による南シナ海の領有権の主張が強化されてきたことにともない、中国に対する警戒論が米比げつよまり、1998年に締結されたものです。

    塩崎さんが解説されていますが、本件は、まさに米兵の行動に対しての怒りという部分があります。

    中国ファクターは、本協定の背景として常に存在するものの、今回の破棄という措置は米軍に対する市民の感情を反映した側面があります。内政重視、外交重視のせめぎ合いのなか、選ばれたのは破棄という選択肢でした。なので、本件をもって、同盟国としてアメリカをやめて中国と同盟を結ぶという飛躍にはならないと思われます。

    本選択は、アメリカを選ぶのか、中国を選ぶのか、ということではなく、外交上のアメリカとの関係を国内感情よりも重視するのか、あるいはその逆か、という政治判断だったのではないかと。

    そもそも、フィリピンの高級官僚等エリートはアメリカとのパイプが非常に強い。他方、政治家は国内の支持や世論動向を重視する。この二者のバランスの間で振り子が常に揺れる。様々な要素で、どちらかが選択されることになります。

    米国に対してものをいい、交渉のテーブルに引き出すための手段とも解釈できるでしょう。


  • 元HSBC証券会社社長/ 京都橘大学客員教授/ 実業家 

    フィリピンは選択を迫られ結局中国に屈した結果になった。

    中国の南シナ海への進出によって、最も直接的な影響を受けている国はフィリピンだ。フィリピンにはかつて、日本と同じように米軍が駐留していたが、フィリピン側の意思によって1992年までに米軍はクラーク空軍基地とスービック海軍基地から撤退した。

    すると間もなく、フィリピンが実効支配していた南沙諸島のミスチーフ礁に、中国が構造物を建造し、実効支配するに至った。2012年には、スカボロー礁は中国に奪われ、今は中国が実効支配している。

    結果的には、埋め立て作業が行われていた七つの環礁は人工島と呼べる姿に変貌。その内三つの人工島には3000メートル級滑走路が誕生した。それから2年足らずのうちに、七つの人工島には様々な建造物や軍事的施設ならびに非軍事的施設が次から次へと設置され、軍事的観点からは航空基地、海軍基地、ミサイル基地などとして使用できる南沙人工島海洋基地群とでも呼べる軍事基地群が完成した。

    当初、ドゥテルテ大統領は中国に対して攻撃的だったが、フィリピンの排他的経済水域にあるリード礁の領有権を中国が主張し始めた問題を棚上げし、中国から投資を引き出した。

    2018年以降、中国はインフラ投資、デジタル化推進、消費経済に於いて、フィリピンにとって無くてはならない存在となった。中国からの投資に依存するまでは日本と米国に依存していたフィリピンは、中国傾注にならざるを得ない状況に追い込まれてしまったのである。

    フィリピンが米軍地域協定を破棄発表をしたことで南シナ海を中国が実効支配する可能性が非常に高くなった。これは米国には大変な脅威である。何故なら、南シナ海は水深が非常に深く、中国の核弾頭付き潜水艦が航行しても、米国のレーダーでそれをキャッチすることは出来ないからだ。つまりは、中国の潜水艦は米国に知られずに米国西海岸まで到達することが可能になるのである。


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