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米中貿易戦争は出口が見えない長期化の様相。
世界経済への影響が本格化してきました。
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ついこのあいだ、中国から輸入する太陽光パネルに課した米国の相殺関税をWTOの上級委員会が不当と判断したところだけれど、米国は逆にWTOを非難するばかりで、残念ながら何かが変わるとは思えません。それどころか、米国は上級委員会の委員再任を拒否して、上級委員会そのものを麻痺させる方向に動いています。
WTOに加盟させて貿易の枠組みに取り込んだがゆえに台頭を許したと見て中国をその枠組みから追い出したいであろう米国と、米国を追い抜くためにWTOの枠組みと貿易を守って世界の工場であり続けたいであろう中国の、WTOを巡る不毛な駆け引きみたいに見えますね・・・ (・_・;)
米国はこれによってWTOへの攻撃をますます強めそうですし、中国は自由貿易を守りたい国々を巻き込んで米国を非難しそうです。資源を輸入に頼るがゆえに貿易なしでは成長できないが、一方で米国に盾突くことも出来ない我が国はどう動くのか。難しさがまた募りそう (/_;)
WTOの紛争処理制度における上級委員は定員7名だが、現在は3名しかいない。4名が欠員状態。今年の12/15で更に2名が任期満了となる。後任選びは全会一致が原則だが、米国が全て反対しており、決まっていない。このままでは、12/15を以ってWTOは紛争解決機能を失う。そして、紛争解決制度がないWTOは、その存在価値が著しく毀損される。
それでも中国が、米国をWTOに提訴するのは意味がある。中国は既存の多国間貿易システムを維持しようとしているというアピールとなるからだ。米国こそが破壊者であると国際社会にアピールしているのだろう。
WTOなど不要だと主張するトランプ大統領(※)は,中国がWTOに提訴することによって,アメリカ国内の「WTO不要論」の勢いが強まっていくことが期待できるので,中国の提訴を嫌がるどころか,「よっしゃよっしゃ」で歓迎しているのではないかとも考えられます。

※ 「弱肉強食」の世界に、トランプ氏のWTO不要論をEUは警戒(ブルームバーグ日本版)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-04-10/PPQYOM6JTSE901

アメリカは,WTOの上級委員会(ここでなされた判断を覆すことができないという意味で,WTOにおける最高裁的な存在)には問題が多いとして,問題が改善されるまで,
「任期満了等に伴って上級委員に欠員が生じたとしても,補充を認めない」
という強硬手段に出ている状態であり,現時点で,定員7名のはずの上級委員会には,米国と中国の委員を含めて3名しかいない状況です(※2)。

※2 WTOのHPより。
https://www.wto.org/english/tratop_e/dispu_e/ab_members_descrp_e.htm

そして,上級委員会の判断には委員3名の合議が必要であるところ,先に述べたとおり委員はかろうじて3名いますが,うち2名は本年12月に任期が満了する状況にあります。
欠員補充を認めないというアメリカの方針が変わらない限り,紛争解決機関としてのWTOはすでに崩壊寸前です。

もちろん中国は,そんなことなど百も承知の上でしょうから,「アメリカの横暴」を国際世論にアピールするために提訴するという側面が強いと感じます。

国際社会にとって最悪のシナリオは,WTOにまで「戦線が拡大」することで当面は収拾が付かないような状態になり,改革する以前にWTOがぶっ壊された状態になってしまうことではないでしょうか。

さすがに,ある程度のところで当事国であるアメリカ,中国が着地点を探っていくでしょうが・・。
中国は米国の追加関税措置に対し、WTOに提訴すると発表しました。
【米 中国輸入品に追加関税拡大 中国も対抗措置 影響は世界に】
https://newspicks.com/news/4182968

トランプ大統領が中国との閣僚級貿易協議の9月開催に意欲を示していたところでした。
【米中貿易協議、9月開催に意欲 トランプ氏「予定している」】
https://newspicks.com/news/4184939
アメリカが、WTOそのものを軽視している中で、どれほどの調整力を発揮できるのか、やや疑問に感じつつも、言動がコロコロ変わるトランプ大統領を相手にすると、取り敢えず、どこかに縋りつきたくもなる中国の気持ちは理解出来ます…

首脳会談でトランプ米大統領は「当面は追加関税をかけない」と約束したが、7月末の上海での協議が不調に終わると、3000億ドル分の中国製品を対象にした制裁関税「第4弾」を課す方針を決めた。
アメリカは勝手だし、それはそれでひどいことも多いのだが、それでもウイグルとかチベット、香港とか言論の問題を鑑みるに中国が覇権国家となるのは怖すぎるので、アメリカには踏ん張ってほしい。
中国に手詰まり感がある中で、意味なくてもWTO提訴。
第4弾だけでなく、第一弾からWTO違反。
中国の報復だってそう。わかったうえでのポーズ。
これで米国側が多少硬化するのは織り込み済み。
米国が中心となって作り上げた自由貿易の要のWTOを国家資本主義の中国が利用し、米国が機能不全にさせている逆転現象は、自由貿易という仕組みが曲がり角に立っていることを示します。