7月に売れる商品・売れない商品「対前年増で目標設定」はもう古い?!異常気象が当たり前の今、重要なこと(井出留美)
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目標設定と需給予測のやり方のお話。昨年実績を目標にやるぞー!と言って製造や仕入れをやるのではなく、天気やその他トレンドに基づいて、需給予測を立てて製造や仕入れをしましょうという事。
売上目標や利益目標を昨年実績で立てることってそれなりに意味があります。しかし、単品の販売目標が昨年実績とリンクすると間違った製造や仕入れにつながります。なぜなら、単品の販売は手段であり目標では無いから。しかし、小売業はイベントになると、手段が目標になってしまう事が多々あります。恵方巻きはその代表かもしれません。創業祭とかも、今日はお客様に奉仕する日だから、利益度外視で売るんだ!みたいな。
それなりに難しいテーマ。量を売らないと粗利は良くならないし、売上と利益を上げないと給料は高くならない。
とっても同意できるのは、天気にはまだまだ使い道が多いと言う一点。でも、基本的に大手は天気予報を使ってます。ただ、その使い方には工夫の余地が多いだろうし、絶対数の多い中小になると使えていない場合も多いはず。食品を扱う小売業では、気象情報や予測を参考にするのは
当たり前かと思っていました。少し早いですが、土用の丑の日対策か
うなぎを受注注文で受け付けると、店舗前のフラッグで
告知しているコンビ二があり。
うなぎの価格高騰も影響しているかとも思いますが、食品ロスの
抑止にもなりうると考えられますね。売上高でなく利益で評価されるようにしていかなければいけませんね。
ただ、利益を算出するには原価計算や人件費・電気代といった様々差し引くものがあるため、どうしても現場は見た目の売上高で管理をしたがります。
業界の商慣習もあるので一足飛びにはいかないかもしれませんが、フードロスの機運のあるうちに、売上高でなく利益で評価する流れに改めていきたいですね。
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「欠品を起こすと(小売企業からの)ペナルティクレームというのが、企業(メーカー)としては怖れるところです。欠品を起こすよりは廃棄にしたほうがいいというので、つくり過ぎてしまう。 株式会社ともなると、株式を配布しないといけないので、会社の業績上、売らないといけない。今年の夏は寒いから売れないから、と、業績下げますとは言えない。売れる量ではなくて、売らないといけない量を生産してしまうというのが問題かなと。それが常識になってしまっているというのがあります」(古賀江美子さん)
気象データを活用することで、企業の売り上げや廃棄ロスを大きく動かすことができる。しかも、その気象データは、過去のデータだけではなく、現在進行形のデータも含んでいる。にもかかわらず、総務省の調査によれば、気象データを活用している企業は、なんと全体の1.3%に過ぎないそうだ(総務省「ビッグデータの流通量の推計及びビッグデータの活用実態に関する調査研究」平成27年度)。