100歳すぎても現役医師 日野原重明さん死去
NHKニュース
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3年前、聖路加国際病院の名誉院長室でインタビューをした日野原重明さんは102歳でした。
自分の足で歩き部屋に入ってきた日野原さんは、闊達によく話し、良く笑い、1世紀に渡る歳月を和やかに語ってくださいました。
親しかった森光子さんのことを伺い、また学生時代や戦中の記憶、さらにはオウム真理教によるサリン事件の際の激震まで、詳らかにしてくださったのです。
そのインタビューの最後、日野原さんは私に1冊の日記を見せました。
それは「20年日記」というもので、100歳から書き始めたものでした。
「私はね、120歳まで生きると決めています。なので、100歳から20年間の予定を、すでに書き込んでいるんですよ」
ページを捲りながら、20年間に渡って記されたスケジュールを解説してくれました。
中でも大切になさっていた御用事は、皇后様のお誕生日に皇居で催されるお茶会でした。
「年に一度、皇后陛下とゆっくりお話しさせていただきます。これまでも続けてきた習慣で、これを欠席するわけにはいきません」
そう言って微笑んだ顔が今も忘れられません。
激動の時代にありながら、医師となり、100年の人生を現役で過ごした日野原さん。
最高のお手本の在りし日を、心に刻みたいと思います。