ゆうちょ銀、リスク資産に最大6兆円 運用難で
日本経済新聞
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ゆうちょの運用資産は、国債中心のベースポートフォリオとリターン向上を狙うサテライトポートフォリオから構成されています。
そもそも、サテライトポートフォリオを2017年度までに60兆円に増やすことを目途としており、この記事の6兆円はこの中でハイリスクのアロケーションを着実に増やしている進捗を伝えたものなので、一面トップで騒ぐ代物ではないと思います。
しかし、ゆうちょの運用は行くも地獄、帰るも煉獄の感じですね・・・「運用難で」とはミスリーディングも甚だしい。
ファイナンス理論的にはリスクないところには、リターンがないし、そもそも今回のリスク資産への運用の拡大の背景としては、資産マネジメントの"いろはのい"として多様な資産に分散して投資することで期待リターンが同じでもリスクが減らせるというのがあるのに、日本では単体資産のリスクの高さから代替資産が敬遠されていて、ポートフォリオ全体でリスク-リターンを管理するという視点が欠如していたというのがある。ゆうちょ銀にとってはリスク資産の一択しかない状態。融資業務が原則禁止で、マイナス金利による運用難で、従来の国債一辺倒では利回りが取れないわけですから。あとは他行同様に投信や保険販売でフィーを取りにいきつつ、預金を徐々に減らしていくことくらいですかね。ただ、少額ずつで、件数重視にならざるを得ないので容易ではないでしょうけど。