慎泰俊「最強の古典」第5回 西郷隆盛のように生きたければ『西郷南洲遺訓』を読もう
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宗教聖典ばっかりだと読む方も疲れると思ったので、比較的読みやすい西郷南洲遺訓にしました。人生で一番繰り返し読んだ本の一つ。「無私であること」「粛々と正しいことをすること「日頃から省察の時間を持つこと」の三つが本書に通底する彼の基本的な精神です。
巷では西郷隆盛が征韓論の提唱者といわれていますが、色々と調べてみると、どちらかというと彼は自分自身が直談判に行って正々堂々と外交をしようという立場だったようなので、侵略主義舎という批判は当たらないように思います。鹿児島生まれで、実家が西郷さんの眠る南州神社の近くにある私は小さい頃から西郷南洲遺訓を教えられて育ちました。起業したのも、その教訓が染み付いていたからこそだと思います。
西郷南洲遺訓。鹿児島県民として小さい頃から何度も西郷隆盛の話を聞かされ(西南戦争の最期、切腹した時の刃の入れ方まで)育ってきた人間としては思い出深い本です。田舎だったからか、明治生まれのひいおばあさんから「先の戦(ゆっさ)で西郷さんは、、、」と、絵本の代わりに聞かされた覚えがあります。
そこであまりに西郷隆盛を礼賛する話を聞き過ぎた反動かもしれませんが、この「仕抹に困る人」がいた一方で、一生懸命島津久光をなだめすかして維新まで持って行った大久保利通もまた大業を成し遂げたわけで、大業の成し方もまた人それぞれ、という感じもしています。
コンサルティングを生業にしているので、どうしても「仕抹に困る人」との接し方を考えることが多いから、こんなことを考えるのかもしれませんが、、、。
いずれにせよ、西郷南洲遺訓は名著です。