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トランプ氏はグローバリスト支配の世界に風穴を空けたいという政治信念は評価したいが、余りにも幼稚で知略不足ですね!
今のままに自分の想いを好き勝手に相手にぶつける遣り方では孤立が目に見えていて、「戦わずして勝つの孫子の兵法」で周到に本音を隠して世界を取り込む習近平氏の戦略に飲み込まれるリスクが高いですね。
確かに綱渡り経済の中国の起死回生の一帯一路&AIIBに大きなダメージを与えますが、逆に中・露・EUの連携を煽る副作用との諸刃の剣ですね!
知略には知略ですよ、トランプさん!
注目のコメント
トランプ大統領が「敵(foe)」という言葉を用いたのは、軍事的な敵という意味ではありません。EUの対米貿易について、EUが「敵」だと言ったのです。
トランプ大統領はインタビューの中で「多くの敵がいる」と述べていますが、トランプ大統領が考える「敵」の多くは、米国の経済権益を脅かす者ということでしょう。
ロシアは経済的に米国を脅かすような存在ではなく、その意味では、政治的および軍事的な敵だと認識していると考えられますが、中国に対しては、明らかに経済的な敵と認識しているようです。
たとえ軍事同盟を結んでいようと、トランプ大統領にとっては、米国の利益を脅かせば敵になるということです。言い方を変えれば、EUは中国と同程度に経済的に強敵であると言ったということになります。
ただ、中国に対しては、貿易不均衡是正のために、外交や安全保障の問題も絡めて取引しており、戦争するつもりはないと考えられるものの、軍事的圧力も手段の一つとして用いています。
EUに対しても、NATO加盟国への負担増加要求など、敵対的な軍事的圧力ではないにしても、安全保障問題を絡めて取引しようとしていることが、欧州諸国の懸念を高めています。
日本も他人事ではありません。日本にとって米国は唯一の同盟国ですが、米国にとって日本は数ある同盟国の中の一つに過ぎません。米国では、NATOやオーストラリアとの同盟関係の方が、日本との同盟関係よりも中心に置かれることが多いのです。
日本は、米国との関係においても、これまで以上に、日本の国益を確保するための努力を必要とされています。日米同盟が日本の外交・安全保障の基盤であることに変わりはありませんが、日本が単独で米国と交渉するのは難しいかも知れません。
米国の日本に対する要求にどのように対応していくのかを考えるためには、例えばフランスとの安全保障協力を強化するなど、日本独自の外交・安全保障協力の枠組みを構築して、米国に対する影響力を高めるとともに、米国との安全保障協力強化のために日本の行動も考えなければならないと思います。これが、日米同盟の再構築という意味なのです。確かに言っています。
CBSアンカーマン いま米国の一番の敵は?
トランプ たくさんいる。EUも敵だ。ロシアも中国もだ。しかしそれはEUが悪いという意味では無い。経済的な意味で彼らは米国に競合しているという事だ。
こうして見ると間違った事は言っていない。ただ単に品が無いだけで。
しかし品格を気にせず挑発的にグイグイ攻め込んでNATOの分担金問題や貿易交渉に手を突っ込んで経済的成果を上げていっている事も事実。
前政権は逆に上品だが軍事的にも貿易的にも交渉は避けてきたきらいがある。
こうして見るとつくづく、時代がトランプを産んだのだと思えてきます。
https://www.cbsnews.com/news/donald-trump-interview-cbs-news-european-union-is-a-foe-ahead-of-putin-meeting-in-helsinki-jeff-glor/米国から見てEUが同盟関係にあっても経済などで競合する関係にあるのは従来からのことです。そういう意味での競合関係は、日本なども1980年代から続けてきたことです。
問題なのは、EUをロシア、中国と同列に並べたことです。「ロシアが米国やEU諸国に敵対しているという意見があるが、EUだって経済などでは敵じゃないか(だからロシアが特に悪いわけではない)」という趣旨でしょう。EU、ロシア、中国と並べることでロシアの悪質さを相対化する、という意図の発言です。この場合、特にプーチン大統領との首脳会談を直前に控えて、「ロシアが特に悪いわけじゃない」とロシアを擁護する発言をしてみたのだと考えられます。
ロシアがEUと異なること、中国とさえ異なるところは、ウクライナやシリアなどにロシア軍を展開し、米国やEUと同盟関係にある勢力を攻撃している点です。また、ロシア政府は軍事ドクトリンに「新しい戦争」を掲げ、軍の展開だけではなく、経済政策やサイバー攻撃、フェイク・ニュースの拡散といった複合的な手段で、米国、EU諸国の内政に介入しています。米国では、トランプ政権の関係者の多くがそのようなロシアの工作に絡めとられているということが問題視されてきました。トランプさんは、至って簡単に敵を使う。
気に食わない者にたいして、敵と見なす。
アメリカの見識とか、戦略とかはあまり関係なく発言しているようだ。
こんなに軽いアメリカ大統領は見たことがない。
でも世界的にワケの分からない発言を取り上げる。
ずいぶんおかしな時代と成っている。米国第一主義を掲げ貿易赤字を損失と見做すトランプ大統領の目には、米国を守るための関税措置に、対米貿易黒字でありながら報復措置を打ち出すEUは「敵」と映るのでしょうね・・・ 大規模な減税やインフラ投資といった財政拡大を打ち出して景気を刺激すれば、経常収支、なかでも貿易収支に悪化の圧力がかかるのは当然です。とはいえ、財政収支と経常収支が共に悪化して、11月の選挙を前に双子の赤字が膨らむのは政治的に不都合です。防衛問題でもなんでも絡めて「敵」と戦う姿勢を見せざるを得ないのでしょう、たぶん。
双子の赤字を抱えながら米国が安定した成長を遂げる背景には、米ドルの基軸通貨としての地位がありそうです。諸外国がドルを準備資産として持って米国に資金を供給してくれるから、安心して外国との取引で赤字が出せる。政府の赤字が大きく、経常収支の黒字が生命線の一つと見られる我が国なぞにはできない芸当です。
金との交換を停止して普通の通貨になったドルが今も基軸通貨の地位を保つのは、軍事的に指導的な立場にあって経済規模が大きく、ドルを持つ国がいつでも米国産の多様な物品と交換できるから。今の段階では荒唐無稽、稀有壮大な空想かもしれないけれど、ユーロ圏が纏まれば米国に匹敵する経済規模になり、中国が虎視眈々と基軸通貨の地位を狙う今、基軸通貨としてのドルの地位が揺らいだら大変です。中国のみならずEUすらも敵と宣言する米国が世界をどこに導くか、微かな不安を感じます。アメリカにおけるFOX TV のやり方と同じで、過激かつ分かりやすい敵対構造を作ることで、非知識層の感情移入を成功させているのではないかと感じます。
世の中の仕組みを知ることは、膨大な知識と読解力が必要で、普通に暮らす多くの一般人には難しいことです。そこで、「いいやつ」「わるいやつ」をシンプルに分け、国民の損得にも影響する「わるいやつ」を攻撃する。すると、国民の大多数である非知識層は「なるほどそうだったのか!そんな今まで知らなかった敵をよく攻撃してくれた!」と、喜び支持します。
普通の政治家は、インテリぶりたいのでそんな行動は取れませんでした。トランプ氏の強みは、そんな品性お構い無しで、FOX TV のように品のないけど勢いがあって分かりやすい政治ショーに国民を巻き込むことに成功したのではないかと思います。
今回の発言も「アイツらが実は敵だったのか!トランプよくぞ見抜いてくれた!」とセンセーショナルな敵出現に熱く支持を高める層がいるのでしょう。小泉元総理よりもはるかに過激で規模のでかい政治ショーが米国民に受けているのではないでしょうか。
