この連載について
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたち。これらのイノベーターたちは今、何に注目し、何に挑んでいるのか。毎週2人のイノベーターたちに、さまざまなテーマで大いに語ってもらう対談企画。
広告会社国内2位。持株会社傘下に博報堂、大広、読売広告社の広告事業会社。国内売上が中心。業種別では自動車、飲料・嗜好品、情報・通信が多い。チャネル別ではTV、インターネットメディアが中心。アジアを中心とした新興国での体制強化に注力。M&Aも活用する。
時価総額
5,395 億円
業績
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あるTV番組の企画でホリエモンに私たちのビジネスを見てもらった時、言われたことがある。
「地方がどうとか、買う側には関係ねぇから」。
ドキっとした。
だって、図星だったから。
「このお酒を買ってもらうと、過疎化してる〇〇町が元気になるんです!」
そんな文脈で、地方のモノを売ろうとしがちだが、どこにあるかもわからない見知らぬ地方が衰退しようがどうなろうが、たいていの人には関係ない。
その人はいま、お酒を買いたいだけなのだ。
そのお酒がどれくらいおいしくて、どれくらい貴重で、どれくらいいいモノなのか。
買う人が気になるのは、せいぜいそんなもんである。
超当たり前のことだけど、そのモノの価値を決めるのは、買う「人」。
だから、その「人」を起点に、物事を考えなきゃいけない。
でも、世の中、そうじゃないことってたくさんある。
「女性向けに1%糖度を下げてみました!」
→いや、どのみち甘すぎるしw
「若い女性に買ってもらいたくて、キラキラの箱に入れてみました」
→かえってダサいから、やめてくれ。
「すごくいい素材だから、10倍の価格です」
→そこまでこだわらなくていいから、半額でお願いします。
文字面だけ見ると嘘みたいな話だけど、地方でお仕事をさせて頂いていると、どれもこれもよくある話。
作り手の先入観で、ターゲットニーズを捉えようとすると、こういうことが起こりがちなのだ。
モノの価値は、買う「人」が決める。
だから、ターゲットとなる「人」の視点に立って、深く物事は考えなきゃいけない。
モノづくりに関わる人間として、自戒の念も込めて。
それは、デザインシンキングを使いこなすためのマインドセットが理解されていないから。
では、生活者視点のいまだかつてない市場を創るマインドセットとは? 本連載ではアイディアを生み出すヒントが満載です。今日から5日の連載をどうぞよろしくお願い致します。
「部活動や運動会・文化祭の企画などにデザイン思考を活用する」という授業があったらどうだろうか?
アメリカでは高校でデザイン思考を教えていたり、馬場さんの連載では、子供に日常生活でデザイン思考の考え方を伝えている様子が紹介されていました。
ここらへんにヒントがありそうな予感。
▼参考
シリコンバレーは高校生もデザイン思考
https://newspicks.com/news/1848771
馬場渉が教える「デザインシンキング」の実践法
https://newspicks.com/news/1406754
たとえイノベーションが生まれたとしても、初期段階では一部の人間しか使うことも無いにも関わらず、大衆向けへの広がりばかりを想像して、イノベーションと言われるくらいまで育てられ無い社会の枠組み自体が問題では無いかと思います。
その話に関しては、Wiredのケヴィン・ケリーという方が書いた「テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?」という書がオススメです。
①より包括的に考えて、脱・内輪の論理
②非合理的なことを試して結果が出れば正しいとするスタンス
①は合理的に進める話しなのでロジカルシンキングは大事。
②で大事なのは、「結果が出るまでは任せる権限移譲」。
日本の課題は、②に関する権限移譲が少なく、それは解雇規制も影響しているのでは?という仮説。
理由は、個人的な経験ですが、海外事務所(欧州系)では驚く程の権限移譲(日本で言う丸投げ)が行われていたのですが、それはすぐ首きれることにも支えられていたように思ったから。
例えば、コンペ採用とかは、半年間好きにやって良いが結果出なければ首。とか。
そこまで激しくなるべきとは考えてませんが、そういうハイリスク・ハイ権限なポジションがあれば、②のデザインシンキングが実践されやすくなるかなぁ。
デザイン思考って凡人でもデザインセンスある人と同じようなアウトプットを出せるようにするための、「プロセスの型」なんだけどな。
考えるだけじゃなくて、そこには分析やフィールドワーク、プロトタイプの作成などの行動が伴う。