マイナス金利は量的緩和と矛盾 欧州でも実体経済に効果なし - 野口悠紀雄 新しい経済秩序を求めて
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ECBのマイナス金利政策が”金利を引き下げ、ユーロ安をもたらした。しかし、物価上昇率には影響がなく、目的とされた貸し出し増加も実現していない”というのはその通りで、おそらく今回の日銀のマイナス金利政策も同様の結果となる可能性が高いかと思います。ただ、だからと言ってこの政策が無意味という訳ではなく、むしろ金融政策だけでは早期に需要を喚起しマネーストックの増加をもたらす効果がないことを改めて証明することになるでしょう。結局は財政政策による需要刺激に頼らざるを得ないかと。
https://newspicks.com/news/1379405?ref=user_329856野口先生、御自らピックですかぁ。NPやっぱりすごいワン。野口氏のコメントへのlikeの付き方が大人しいことに驚き。2月5日午前4:30現在で野口氏のフォロワーはまだ286人なので、皆さんあまり気付いてないな。
記事の主張には概ね同意です。
ただ、マイナス金利だと銀行は新発国債を買わなくなると野口氏は説いてますが、キャッシュで寝かせておくには保有額の1〜2%相当のコストがかかるため、金利が-1〜2%になるまでは銀行も国債を買い続けざるをえないだろうという意見も聞きます。
それに、銀行は既にマイナス金利の負荷を預金者に転嫁することを考え始めているし、そもそも国債暴落は銀行が最も避けたいシナリオでもある。
このあたりが黒田総裁が「金利を下げる余地は無限にある」と豪語する根拠でもあるでしょう。
とはいえ、マイナス金利に突入してしまった以上は国債の買い手としての日銀のシェアが異例の高さになっていくことは明らかで、国債市場は極めて不安定化するし、出口戦略のハードルが上がるという野口氏の主張は間違いないように思います。
残念なことに、野口氏がマイナス金利政策の唯一の果実とみる(私も当初からそう考えてきましたが)円安誘導も、今のところ上手くいってないようにも見えます。
すると、財政政策に舵を切るべきという結論にしかなりません。
景気刺激かつ円安という二兎を追うのであれば、消費増税の延期という打ち手が最も有効でしょうから、改憲発議も狙う自民党政権はこれを選挙公約にしてくると思いますワン。量的緩和のマネタリーベースの目標達成と、マイナス金利は、確かに後者が前者の達成を難しくするかも知れないが、目指している政策効果は同じなので政策の意図として「矛盾」しているわけではない。少し考えると、分かりそうな話ではないかな。両方を出来る範囲でやればいいのだと思う。それで案外足りるかも知れないし、足りなければまたその時だ(消費税先送りの手もあるし、原油価格下落のプラス面は時間が掛かるが徐々に出てくるはずだ)。野口先生は不機嫌でいらしゃるのだろうか?