デザイン思考を組織イノベーションに活用する10の方法
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あるメーカー本社を訪れた際、ほとんどのプロジェクトにデザイナーを配置していると聞きました。それまでは、分業でやっていたが、チームメンバーとしてがっつりデザイナーに入ってもらうことで、多様な視点が得られるメリットがあるとのこと。そういう話かなと思って拝読したのですが、一つ一つのトピックはよく言われていることですので、もう少し具体例があると理解が進むように思いました。
新しいのは「デザイン思考」ではなく、「デザイン」という言葉。一時、「ロジカル思考」が流行った時、なんでもかんでも、「ロジカル」という言葉を本のタイトルにつけると売れたのと同じで、流行が終わると、次の言葉が誕生する。「デザイン」も、そろそろ次の言葉を必要とする時期にはいっている。
以前に、デザイン思考の考え方を営業組織に浸透させることを実験してみました。
▼デザイン思考を活かした営業プロセス
①営業にデザイナーを同行させ、顧客を観察してもらう
②顧客のニーズについてチームで話し合う(KJ法の活用)
③デザイナーがプロトタイプをつくる
④プロトタイプをもとに顧客と議論をする
組織イノベーションは生まれたかはわかりませんが、顧客と向き合うチーム文化をつくるためには有効的だったなと感じています。
▼成果
1.営業チームにデザイナーが入ることで、ソリューションアイデアをビジュアル化するスピードと質が劇的に上がりました。
いくら議論をして、ロジックツリーを書いても解決しないことはたくさんあります。だから課題定義より、アイデアや仮説を形にする=プロトタイプをつくるということを優先的に実施した方が効率が良い。
2.「顧客ニーズの観察」を意識することで、ビジネスシンキングでは見えてこなかった課題に気づける可能性が高まる。
①と②のプロセスでは、「ユーザーやステークホルダーの感情を言語化する」というのがポイント。顧客の感情と向き合うことで、課題の深堀りがしやすくなったと感じています。