アジアでも管理職の給与が低い日本。優秀な人材獲得で後れ
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給与は安く、能力や成果は世界と戦えるものを求めてます。それを求める管理職は、変える力も、やる気もなく、現状維持を好むアガリの人たち。どのようなアクションから始めらと良いのでしょうか。
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もうバンコクでも日本のサラリーマンの平均年収を上回る人(現地企業勤務)が普通にいます。ということは日本国内の給与水準で考えると優秀な人材は採りにくい。
本社が理解しないケースも多く、現地駐在の方は現地の方を高給で採用できず、苦労している話しを良く聞きます。
また、日本留学生が日本企業を選ばない、あるいは数年で辞める理由は、昇進が出来ないことを理由として挙げる人が多いです。給与とリンクする重要なポイントです。
私がモデレーターとして参加した国際シンポジウムで、マレーシアの東方政策留学生が涙しながら次のように語りました。
「日本のことが好きで、日本の企業で働きたい。僕は日本人を心から尊敬しています。しかし、日系企業では僕たちが昇進して会社を動かす立場にはなれない。だから、僕は会社を辞め起業をしたんです」
他のもっと若い元留学生はこう語りました。
「先輩たちが日本企業で苦労したのは知っている。だから僕はドイツ系企業に就職しました。この企業のマレーシア法人は、マレーシア人でも幹部になっている。
日系企業は考えなかったって?できればそっちの方が良いですよ。もちろん日本で学んだことを生かしたいし、一生関わりたいと思う国です。
でも、30歳、40歳になっても、いくら成果を出しても、平社員に毛が生えたぐらいまでしか昇進が出来ません。しかも、学んだエンジニアのとしての知識を使うわけでなく、日本語の話せる便利なマレーシア人として使われるだけです。僕はエンジニアとしての仕事がしたい。
僕もいずれ結婚して家族が増えます。老いた両親のためにもお金が必要になります。成果を出しても、昇進が殆ど出来ず、給与も上がらない。それを考えると厳しいんです。
日本のことが嫌いになる訳ではないし、友達も多い。でも、普通の日本企業で働くことはないでしょうね。せっかく日本で6年も学んだのに残念なことです」
もちろん、日系企業でも現地の人たちを大胆に幹部に登用する企業もあり、現地化をすすめている企業もあります。私は安易な日系disりは好きではありません。とてもユニークな企業があるし、アジアの産業発展に貢献したことは間違い有りません。ただ、上記のような意見が事実としてあります。これは強く感じます。うちの業界でも日本で1000万円ぐらいのマネージャーが香港、シンガポールでは2000万円という肌感覚。全社フェアネスを保った上で競争力のある報酬体系の整備に頭をいつも悩ませています。
日本の給与システムだと、海外のトップタレントから見ると給与水準が低すぎて、日本に来る理由がないが、その前に、そもそも、来たとしても英語で仕事できないので、来れない。言葉の壁と給与システムの壁の2枚の壁。