EU、英離脱案を正式合意　難問先送り交渉終結

離脱後ギャーギャー言っても遅いんだけどなー

今メイ首相の記者会見をCNNで見ていたのだが、Q&Aセッションで自分で質問者を、時には記者のファーストネームを呼びながら次から次にあてている光景は、日本の政治家の記者会見とは随分違うなあという印象。
しかも、本人が必ずしもBREXITに賛成だったかは別として、住民投票で国民が決断したことだから、国民の利益になるように交渉したという毅然とした態度はトップとしては一つのスタイル。

英国にとって「外」との戦いが終わり、より難易度の高い「内」との戦いが始まることになります。「外」との戦いが終わったということは、「内」との戦いに使えるカードがフィックスされたということでもあります。あとは政治力・人間力・・・の勝負ということになりましょうか。。

今世界で最も胃が痛い一人がメイ首相でしょうか。「合意なき離脱」で大混乱が起きてもいいのか、と迫る背水の論法がどこまで通じるのか。本当に一寸先は闇という感じです。あとは論理力より人間としての胆力がものを言うのかも知れません。もしかすると「合意なき離脱」になだれ込み、どうにもならずに政権が変わり、やっぱり改めて国民投票という流れになることも考えられます。
それにしても、離脱の当否を政治で決着させず、国民に丸投げしたキャメロン前首相の罪は重い、と改めて思います。