＜韓国大統領選＞文在寅氏の当選確実　９年２カ月ぶりに革新系政権誕生

親北とか反日とか前評判は色々と言われているけど今の微妙な朝鮮半島情勢。米、中、露、北朝鮮そして日本にどう対してくるのか？今後の情勢を非常に左右しそう

予想どおりの展開で、大統領選挙自体に面白みはありません。
誰が韓国の大統領になるにしても、国際的な約束を守り、国際社会と協調して問題解決に当たることが求められます。
特に、北朝鮮に対して、影響力もないのに、融和的な政策をとれば、北朝鮮に利用されるだけでなく、米国の信用を失うでしょう。
もし、韓国が米国の同盟国として協力しないのであれば、韓国の事情は考慮されなくなります。
北朝鮮の報復によって韓国に被害がでようと、韓国のことを考慮する必要がないのだとすれば、米国の軍事力行使のハードルは下がります。
残念ながら、日本も韓国も、北朝鮮を巡るゲームの主たるプレイヤーではありません。
韓国は、当事者でもあるのに、主たるプレイヤーにはなれない悲哀を抱えています。
誰のどういうゲームかを理解しないで、自分が主役だと勘違いしたら、韓国は、米国と北朝鮮双方から、手酷い仕打ちを受けるかもしれません。

出口調査の結果。北朝鮮と接していて安保意識が高い江原道と大田市、忠清道で文候補が抑えた。慶尚道は落としたようだ。文候補の勝利が確実になりつつあるが、得票率だと、第二位と第三位にも票がはいったので、史上最低の得票率で当選した大統領になる可能性もあり

その昔、共産党や社会党を革新政党と呼び、その支持者を進歩的知識人と称した時代がありました。
今では信じがたいことですが、彼らはおしなべて北朝鮮を支持し、当時はそれが知的エリートの嗜みとされていたものです。

さて、翻って今回の韓国大統領選挙は、結果自体は事前の予測通りで、サプライズはありませんでしたが、極めて北朝鮮に近い左派である文候補が、革新系とか進歩系と表記されているのを見て、ある意味の懐かしさを覚えてしまいました。

文新大統領が、かつての革新政党のように、反日の立場をとって、自滅していった歴史を辿らず、日本との間に現実的な関係を結び、両国の友好と、アジアの平和と安定に努力されることを切に願いたいものです。