伝統、革新、また革新。深圳の「3世代スタートアップ」
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
「珠江デルタ特集」の第3回は深圳の三者三様の企業訪問記と、新しい動きのメイカームーブメントやボーングローバル企業の登場についてまとめました。深圳はもはや「安い」地域ではありません。今後は、更なる革新が必要であり、徐々に出始めています。
一方、ドローンのDJIのような企業に目が行きがちですが、圧倒的多数は伝統的OEM企業で、価格競争にも晒されています。今回取材したような企業の方が圧倒的多数です。そのなかで、それぞれの企業がどのような工夫を行い、生き残りをかけているのか。海外展開も始まっています。
等身大の深圳と将来について考えてみました。
明日の第5回、明後日の第6回は広州を扱います。深圳の面白さはハード系スタートアップが多いことで、アイデアとテクノロジーとモノづくりの集積で圧倒的な力を持っていること。もしかしたら、時代が時代なら東大阪や大田だってこうなれていたかもしれない。伝統工芸で有名な地方都市もこうなったかもしれない。
ドメスティックやるか、グローバルにやるか。閉じたネットワークを使うか、開かれたネットワークを使うか。そういう点で、我々は深圳から学ぶべきことが多いのではないかと感じている。いかに「モノづくり」が強いと言っても、スケール感が全く違う。電子機器業界でOEMとは、顧客が手とり足取りの上、そのまま量産する業務または企業こと。今回の記事対象は設計受託を含み、それはODMと呼ぶ。大まかに言いたいときには米国発祥のEMSと呼ぶ。
自動車業界ではOEMが本来の定義(original equipment manufacture)で使われている。つまり本来OEMとはブランド企業のことだったが、いつしか逆転して電子機器業界で定着した。