東芝社長「原子力事業は社長直属の組織に」

311以降の世界の原発情勢の読み違いとWHデューデリのミスが重なったら日本を代表する総合電気メーカが沈没というマンガの様な不可解な事件ですが・・日本企業には何時でも起こり得る事ですね！
普通に考えたら原発事業を国に頼み込んで分離し、優良部門に集約して乗り切るのが経営ですが・・常識は通用しないらしい？
東芝の経営陣がこれ程まで原発に拘る理由が分かりません。
麻薬が「人を地獄に落とす」として製販＆利用者も厳罰下にありますが、原発は無関係な市民を地獄に落とし、何の処方箋も無く人類の敵と断言出来るのに堂々と事業推進出来るのは何処が違うのか？・・結局これも中毒症状なのか・・。
他人に優しい「おもてなし」を美徳とした民族が、欲得に汚された政官財の結託で堕ちていく・・。

利益の出る事業を分社化して、泥沼の不採算事業を社長の直属に置くというのは逆ではないかと思いましたが。あるいは、若い兵士たちを脱出させて国の未来を託し、老兵だけで砦に立て篭もって時間を稼ぐ決死の戦術なのでしょうか。

日本の組織はどうも自社に取り込んで建て直す。なるべく近いところに置いて、オペレーションを見て建て直す。と思うパターンが多い気がするが、それでは今の時代ジリ貧だと思う。
いかに素敵にささっとお化粧して、欲しがりそうな人に高値で売る抜けるか？をしっかり考えてほしい。東芝の余力はもうあまりないように見える。建て直しは、余力がいっぱいある会社に任せた方が良い。

「最高責任者の私が責任を持ってやります」をアピールしたいのだろうが、根本的な原子力事業のリストラ案が出ない限りは同じ。アメリカ人を本社に呼んでまでしてやった今までのガバナンスすら効かなかったのに、日本人社長でコントロール出来るとはとても思えない。はっきり言って、WHにナメられてるし。