【ハロウィーン2016】マナー一転 ごみ、トラブル減少 警視庁「人出が分散」
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ハロウィーンの経済効果が昨年比10%増で過去最高とのことだが、これは日本人の時代精神を表しているように思う。
私はかねてから、大組織が優位なビジネスモデルの崩壊過程において、大組織において必要な均一性やコミュニケーション能力(=「媚びる」能力)の競争力が下がるにつれて、それらの能力を活かしてブラック化していく大組織にしがみつく戦略をとる人達と、小規模のコミュニケーションで個性を発揮しようとする人達の二分化(後者の割合が増えると言う意味)が起きると指摘してきた。
この様な時代においては、新しい意味での「個人主義」が台頭する。それは、単に利己的という事を意味するのではなく、個人の考えや生き方を個々の人の決断に責任をより委ねる(強要する)社会になることを意味し、それは社会が個人に「孤独」を強要する時代でもある。
また、人口密度の増加、女性の社会進出、若者の1人あたりの稼ぎの減少、などの影響で、晩婚化・未婚化・お一人様化が進み、恋人たちの祭典であるクリスマスやバレンタインのマーケティング的意味合いや重要性が下がって来ている。
実際、現在放送中の新垣結衣が可愛い過ぎて石原さとみを忘れてしまいそうと話題のドラマ「逃げるは恥」は、ドライな契約結婚の話。2011年にはヒャダイン作・唄の「クリスマス?なにそれ?美味しいの?」が発表。この曲タイトルはネットで毎年クリスマスシーズンの合い言葉だ。バレンタインも女子同士のお菓子交換のイベントと化していて、好きな男の子に告白なんてロマンはどこかに消えた。
一方のハロウィンは、恋人である必要がなく、個人として参加し楽しめる。元々、独身女性が1番暇な10-11月に何かできないかというマーケティングコンセプトで日本に持ち込まれたのが始まりで、83年にハローキティのイベント、97年からTDC、02年からUSJがイベントを始めている。TDCなどは独女の象徴の様な施設だ。
そこに、コスプレ文化、外国人人口の増加、などが加わり、独自の形態となったが、やはり仮装することでコミュニケーションハードルを下げ、社会から強要された「孤独」からの解放をハロウィンに求めていることが、昨今のプームの背景にある気がする。
トラブル減少は、お祭り騒ぎ好きから実生活で真面目な人達に参加者がシフトしていることが関係しているのではないか。参加した友人に聞いてみたら、参加者自体がゴミ拾いをしている人も増えたし、仮装をしながらゴミ拾いをするのが一つの「かっこよさ」みたいな風潮があったと言ってました。
多種多様なゴミ箱が設置されていたことも話題になりましたが、より「かっこいい」楽しみ方という観点でのアプローチが深化したというのは、日本にハロウィンがより浸透する一つのきっかけになるのかなと思います。渡辺さん、みともさんのおっしゃる楽しみ方、日本独自のハロウィンという感じがしていいですねー。ほげほげさんのアイコンにも楽しませていただきました!