「数学者→専業主婦→AI研究者」。私が研究で伝えたい“違和感”
コメント
選択しているユーザー
良記事。「AIは世界が思っているほど万能ではない」も僕の感覚と一致する。正しく言えば、現状のAIは人間の知能の圧倒的な汎用性柔軟性と比してあまりにも無力。人間を超えるまでの道のりは、あまりにも長い。シンギュラリティーだとか言ってるのは、技術を知らない人が騒いでるだけ。もしAI研究者がシンギュラリティーとか喧騒してたら、それはポジショントーク。
注目のコメント
「ロボットは東大に入れるか」、通称「東ロボプロジェクト」を率いた新井先生のインタビューです。
なぜこのプロジェクトを始めたのか。その背景には、新井先生がすべての研究において大切にしている「違和感の解消」がありました。ブームに踊らされず、トレンドに流されず、数学的アプローチで真実をつきとめる。その信念が新井先生を突き動かしていました。
結果的に東ロボプロジェクトは5年の研究成果として、偏差値57.1。「東大には合格できなかった」という結果を残してプロジェクトを終えています。一見すると失敗に終わったように思えるこのプロジェクト。しかし、この結果こそが、新井先生が本気で東大に合格するAIロボットを開発して、その末に出したかった答え、伝えたかったメッセージでした。取材に同行し、文章を担当させていただきました。
文字だと表現がむずかしいですが、
先生が一番熱く語ってくださったのは、主婦目線感覚のくだりでした。
最小の投資で最大のリターン(利益)を得るのは、
ビジネスに限らず、あらゆる事柄について重要ですよね。
当たり前のことですが、このポジションにおられる方が発言すると、
説得力がありました。
ただ、1つ聞き忘れてしまったことが、今になって浮かびました。
イーロン・マスクです。
壮大なロマンやビジョンを掲げ、かつ、ビジネスとしても成功させている。
イーロン・マスクと似たようなタイプは、規模の差はあれど、他にも大勢いる(いた)と思います。
先生にとって、彼らはどう映るのでしょう。
もう1つ。
先日、「アルファ碁」を開発したGoogle DeepMindが、
蓄積された過去のデータからではなく、自らデータを作り上げていくAIを開発しました。
実際に取材したわけではなく、あくまで以下ニュースからの情報ですので、
テクノロジーなど詳しい内容は分かりませんが。
先生にはどう映っているのか。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22407340Y7A011C1TI1000/
毎回のことですが、トップランナーの方たちに取材すると、
聞きたいことが次から次に出てきます。みんながなんなく感じていた違和感を既存の技術を使ってきちんと定量化して、誰もが分かりやすく評価できるレベルまで落とし込んでいるところに研究者としての鋭い感性を感じる。できないことを証明すると言うアプローチは数学者っぽくもある。国語の試験でAIに負ける高校生の原因を彼らが文章を単なるデータか文字列としか見ていないからという判断も、この研究に根ざした評価なので納得がいく。確かに、アラビア語や古文は単なる文字の羅列にしか見えない(笑)。日本のアカデミアには珍しいマーケットセンスに溢れる研究者という印象。