豊洲市場 建物の安全性を議論
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確かに求められている基準に対しては妥当であります。しかし、安心を求められる限り議論は収束しないでしょうね。ただそれは、悪魔の証明にも等しい要求なのです。
注目のコメント
豊洲移転はメディアが風評に振り回され過ぎているが、豊洲市場PT、第2回目、建屋の構造計算については、これで決着したと考えてよいと思います。一刻も早くやらなければいけないのは入札問題の透明化のはずです。
「私たちは法令を遵守した安全で堅牢な建物と設計したと確信している。そうではないというなら、危険性を証明していただきたい」
と最後に強く主張した日建設計に、プロフェッショナルの矜持をみました。
記事は最期まで紹介されていませんが、最後は構造技術者協会会長の森高氏が「安全だと思っている」で締めています。
構造についての議論は、ひとまずこれで決着したと思います。今回は建物の構造安全性についての疑問を解消する場。
要点は、3点。
1、防水押えコンクリートの厚さについて(10or150mm)
2、積載加重(700kg/㎡)の妥当性について
3、基礎ピットについて耐震性の評価
これについて、実は日建設計が提出した資料が非常にわかりやすく、説明の必要も無いように感じましたが、要点のみ。
http://u0u1.net/zfU1
1について
構造体は150mmを見込んでいる。
地震に対する必要な強度の増加量は1%以下。実際の強度1.34/東京都から求められている強度1.25=7%以上余裕があるので大丈夫。
2について
要約が難しいのでリンク先を参照して欲しいのですが、水槽や人、物、ターレ、フォークリフト等の集中加重がかかっても大丈夫と、具体的な数字、想定事例で説明。
地震についても、平均的な積載荷重は、設計に用いた地震用積載荷重を下回っているので大丈夫。
3について
基礎ピットは、土の拘束力を前提としていない。
基礎ピットは頑丈に設計されており、地震時もほとんど変形しない。よって階とみなす必要は無い(5階建とみなした場合でも、地上部の地震力は変わらない)。
地震時に杭の負担する力に及ぼす影響は極めて小さく、影響を考慮する必要は無い。
1、2については会議出席者すべてが同意。
3については、問題提起者であるアトリエ・ラ・クレ高野氏が、申請時と現状で境界条件が変わっていると主張しましたが、日建設計は変わっていないと反論。個人的には日建設計の言い分が正しく感じました。
最後に日建設計が、
「私たちは法令を遵守して設計している。疑義があるのならば、きちんと危険性を証明して欲しい。最低限法律に基づいた建物だと言うことは確認して欲しい。」
と述べた姿に、プロとしてのプライドを見ました。
PTメンバーで構造の専門家である日本建築構造技術者協会の森高会長も、この件に関しては認めています。
この姿を、さんざん構造に関して疑問を呈していた、PTメンバーの建築エコノミストはどう見たのでしょうか。
また、安全性ではなく別の見地から疑問を呈されているコメントがありますが、今回は構造の安全性を議論する場。
違う問題を絡めると問題が複雑でわかりにくくなりますし、法を破っているわけでもありません。
長文のため、元コメント削除