五輪レスリング

伊調 女王のプライドで逆転 歴史作った

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女子フリースタイル58キロ級決勝でロシアのワレリア・コブロワゾロボワに勝って五輪4連覇を果たした伊調馨=リオデジャネイロのカリオカアリーナで2016年8月17日、和田大典撮影
女子フリースタイル58キロ級決勝でロシアのワレリア・コブロワゾロボワに勝って五輪4連覇を果たした伊調馨=リオデジャネイロのカリオカアリーナで2016年8月17日、和田大典撮影

 かつてないほど伊調は追い詰められていた。1点を追って残り30秒。コブロワに右足を取られた。回り込んで逃れると、握っていた相手の右足が命綱。引っ張りこんで背についた。逆転の2点が入った時、残り3秒になっていた。1900年パリ五輪から女子が出場して116年。誰も成し得なかった女子個人種目の4連覇にたどり着いた。伊調が五輪に歴史を作った。

 青森県八戸市に生まれ、姉の千春さん(34)と共に地元のクラブで5歳を前に競技を始めた。愛知・中京女子大付高(現至学館高)3年時の2002年に世界選手権に初出場初優勝。系列の中京女子大(現至学館大)2年時にアテネ五輪で優勝した。高速タックルを武器とした攻撃型の吉田沙保里に対し、防御を鍛えて「負けない伊調」を築き上げた。

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