中国は14億人の旺盛な胃袋満たせるか-見直し迫られる世界の食料事情
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大量の穀物を消費して牛や豚を育て、その肉を人間が食べる・・・。
一部の先進国だけなら可能だったが、地球上の全人口をこうした食文化で支えるのは不可能だ。
できる限り、タンパク質も大豆などの穀物から摂取する食文化に変えないと、地球は破綻する!!
注目のコメント
北京の農業行政職員一同が私の運営するサービス型農園を視察にいらっしゃったときに「日本では農地を事業者が借りて運営することは難しい」という話をしたら「中国だったら政府がやるっていったら土地なんていくらでも確保できます。中国でやったらいいじゃないですか」と言われた。
共産党がいちど方針を定めたらそこはブルドーザー的に一気に風向きが変わる。そこに庶民それぞれの意志や気持なんかは関係ない。そんな空恐ろしさを感じました。
つまり「これからは工業よりも農業」っていう危機感がある程度共有されたら農業開発が一気に進むのではないでしょうか?
食の安定は国の安定の基本でしょうから、中国が生産に本気をだしはじめたらあっと驚く展開があるのではないかと、、、ちょっと見てみたい感じもします。昔、特にバブルの頃、日本の商社は世界中の食材、中でも最高品質のものを買い集めた。あれから30年。日本人は相変わらず世界中の食品を探し求めているが、多くの国で買い負けるようになった。今では世界で一番高くて品質のよい商品は中国のバイヤーがほとんど買ってしまう。
例えば、うちで扱っているナマコは日本ではあまり食べられないが、中国の富裕層向け高級海産物では、近年急激に人気が高まっている商品だ。ナマコの買付に中国バイヤーがやってきた国や地域では、浜が順番にサンクチュアリ(聖域:漁獲禁止区域)になるという現象が起こっている。
元々大量に獲られることを想定していなかった地域で、特定の魚種に対して大量の買付があったとき、地元漁師は喜んで売れるだけ売る。そのうち対象魚種の漁獲高が減少し、地元政府が事態に気付く頃には、すでに漁獲対象が獲り尽された後である。資源保護の方法について未熟な地域ができることといったら、とりあえず獲らないようにするぐらいしか対処法がない。ということで各地がサンクチュアリ化しているのである(そして、サンクチュアリに密漁業者が現れ、それを海軍が取り締まる、といういたちごっこが始まる)。
中国のバイヤーたちが世界で食料を買い求めている様は基本的に日本と同じだ。日本が辿った道を中国が30年越しになぞっているに過ぎない。
ただ、日本と違いがあるとすれば1回の購入量だ。中国の圧倒的な購買力背景があるためか、バイヤーのリスクテイク感覚の違いか、特定の産物に対して大量の買付が入る。これが、持続可能性を考慮していなかった産物の産地に対して強力な環境変化をもたらしている。特に天然海産物に関しては影響が大きい。