良記事、特に道徳に関して6要素に分類してそこから傾向を見る手法というのは知らなかったが、分類にも納得感がある。正直、なぜこんなにトランプが支持されているのか、理解不能なのだが、下記の観察は結構的を得ていると思う。 また、ポピュリズムを「民主主義のバグ」と記事は指摘しており、本当にその通りだと思う。チャーチルは「It has been said that democracy is the worst form of government except all the others that have been tried」と述べているが、そのバグが発現した時に、未来と評価はどうなるだろうか? 『トランプを支持するのは、思いやりが低く、従順であることに価値を置く権威主義者だ。ハイトは、トランプ支持者を「真の権威主義者」と断じるほどだ。(中略)権威主義者は、自らが信ずる正当な権威(トランプ)に惹かれ、混乱を撒き散らすと考えるひとびと(メキシコ人)を毛嫌いするからだ。トランプの排外主義的な言動と、支持者の権威主義的な“感情”は、ここで一致する。』
「民主主義のバグ」ってでもギリシア哲学というか彼らの国家論ですでに指摘されているので、別に新しい問題というわけでもなく、延々と同じ課題と向き合っているのではないかなあと。
日本でもこのようなタイプの人は珍しくないし、ここで指摘されているように小泉さん、石原さん、橋下さんなどもまさにこのようなタイプだったし、社長さんでもたくさんいる。三国人とかシナとか言ってはばからなかった石原さんが圧倒的な人気を誇ったのも、トランプ現象とほとんど変わらない。
理性と感情を両方武器として駆使できる人がいいんだろうけど、それってどんだけ最強?でも曹操とか毛沢東とか徳川家康とか歴史的な指導者とか英雄ってそういうタイプが多いね。でも独裁者とほとんど紙一重ですね。
また、ポピュリズムを「民主主義のバグ」と記事は指摘しており、本当にその通りだと思う。チャーチルは「It has been said that democracy is the worst form of government except all the others that have been tried」と述べているが、そのバグが発現した時に、未来と評価はどうなるだろうか?
『トランプを支持するのは、思いやりが低く、従順であることに価値を置く権威主義者だ。ハイトは、トランプ支持者を「真の権威主義者」と断じるほどだ。(中略)権威主義者は、自らが信ずる正当な権威(トランプ)に惹かれ、混乱を撒き散らすと考えるひとびと(メキシコ人)を毛嫌いするからだ。トランプの排外主義的な言動と、支持者の権威主義的な“感情”は、ここで一致する。』
以前山口二郎教授に「なぜリベラルは常に負けるのでしょうか」という質問をしたことがあるのですが、ここに端的な答えがありそうですね。
人間は感情で動いているということ。
理性は感情を動かす一要因でしかないこと。
リベラルはこのことに対する理解が不足していること。
理性で他者を動かせると誤解しているのみならず、自分自身も実は理性ではなく感情で動いていることに気づいていないということ。
もしトランプを否定するならば、私たちももっと感情について学ばなければならないと思います。
戦前の帝国主義が崩壊してからまだ70年。近いうちに民主主義そのものの意義や行く末について深く考えさせられるタイミングが来るのではないかと思います。
「まず直観、それから戦略的な思考」――。
理性である〈乗り手〉が感情である〈象〉を操るのではなく、〈象〉が進みたい方向を〈乗り手〉が支援する”。
“トランプを支持するのは、思いやりが低く、従順であることに価値を置く権威主義者だ。ハイトは、トランプ支持者を「真の権威主義者」と断じるほどだ。”
象を動かすことのできる物語が共有、拡散されていくと社会も動くということですね。