グローバルに展開するデザイン/イノベーション会社IDEO社、博報堂ＤＹグループの戦略事業組織「kyu」の一員に

なんとIDEOが博報堂傘下に。kyuという北米などを拠点とする組織にジョインするとのことです。近年の、売上減少と大企業のデザイン分野への本格的な取り組みが、この判断をさせたのかなと思います。

博報堂DYがIDEOに30%出資！最近よく一緒にイベントとかやってるなと思ったら、小さくない比率を出資とは驚いた。

最近の広告代理店、コンサル、デザインファームの複数業界横断で、経営戦略の上流から、事業、マーケ、システム、プロダクト開発のエグゼキューションまでワンストップでクライアントのニーズに対応する流れの一環か。

米国にいた際競合のデザインファームでインターンしていたが、デザインファームは基本的な業態はコンサルティングのフィービジネスで、コストは人件費の固定費が殆ど。そして、イノベーション戦略、新規事業戦略、プロダクトデザイン、エクスピリエンスデザインなど前向きな成長戦略のプロジェクトのみで、コストカットなどの後ろ向きなプロジェクトはない。なので、景気の下降局面に脆弱なビジネスモデルとなっていて、それが今このタイミングというのに影響があったのかもしれない。

これは専門の方の解説が待たれる。

博報堂は大きな武器を手に入れたか。グローバルといえば電通のイメージがあったので、ここから反逆となるか、見所。

売り上げ減少との噂もあったが、非上場企業のため情報が限られてる。。

英語版のWSJに少し詳しく報じられています。
http://www.wsj.com/articles/hakuhodos-kyu-takes-stake-in-design-firm-ideo-1455054700

「Financial terms of the investment weren’t disclosed. IDEO will continue to be owned and independently managed by its partners.」

こちらにも。
http://www.fastcodesign.com/3056415/ideo-silicon-valleys-most-influential-design-firm-sells-a-minority-stake

博報堂は素晴らしいブランドを手に入れた。けれど、IDEOの人が流出したらアウト。30パーセントの持分は買い増さず、独立した企業体として大切にするのが良いかと思います。