他人のiPS細胞使って治療する世界初の臨床研究を了承
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今後、iPS細胞の技術で、現在は治らない病気が、次々と治療できるようになるのは間違いありません。
ただし、問題は健康保険の費用をどうするのかということ。
現在より大幅に安くなると言っても、やはり、かなりの高額医療になるのは間違いない。
試算では、稼いだ金額の半分を保険料として支払って、やっとまかなえるとのこと。
医療技術の進歩をただ喜ぶだけでなく、多額の保険料を支払う覚悟を持てるかどうか、今から考えておくべきです。
注目のコメント
iPS細胞はES細胞と違って倫理的問題も少ないですし、ストックを使えばコストも下がるという夢のような話。1種類で2割弱の人に適用できるとは。
数千万円がいくらまで下がるのか、気になります。
「iPS細胞ストックは特定のタイプの免疫を持つ人に細胞を提供してもらい作るもの」で、「現在のストックは1種類だが日本人のおよそ17%に移植可能」とのこと。【要約】
他人のiPS細胞を大量生産してストックし、必要な時に必要な患者に移植することでコストを下げる試み。
【考察】
有用なiPS細胞を大量生産→コストダウン/提供までの時間短縮という道筋はできた。残りの課題は、①品質の担保と②移植費用のダウン。
①品質の担保に関する試みは、既に日系精密機器メーカーでの試みは始まっている。(http://www.nikon.co.jp/news/2015/0507_01.htm)
②の移植費用のダウンには、手術ロボットが期待できる。(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20150616/423400/?ST=SP-health&P=3)
日本は国の新たなお家芸の一つの柱として、細胞移植に関するバリューチェーン(開発、生産、販売(移植)、アフターケア)の全ての項目において、先行勝者となれるよう今後の展開に注目したい。ES/iPS細胞に関する国別文献数で言えば、米国に次いで日本は世界2位だが、幹細胞全体でいうと
米国 >> 中国 > 日本≒ドイツ > 英国
というように米国、中国に先行されつつある。
ぜひ、このiPS細胞の他家移植分野に関しては、世界をリードしていって欲しい。