北朝鮮問題の「中国責任論」は大げさ、中国政府が異例の反論

中国が北朝鮮に対しての中国責任論を否定する表明をした。この時期にわざわざこう言う強い発言をするとはどういう事なのか。トランプ大統領は中国の為替操作を強く非難し中国の対米輸出の大きさを非難して徹底的に交渉すると言ったが何もしていない。
中国が北朝鮮に強い圧力をかける事を期待しているのである。
その期待を裏切るような中国の発言である。
中国が対米関係をどう考えているのか。

この記事は一読に値する。「北朝鮮問題で中国が北朝鮮を説得する努力をしていないという指摘は間違い。中国の責任は大きいとはいわないでほしい。そのような指摘とは違って、中国は努力している。米国や韓国が北を刺激するから、このように緊張が増大する」という中国政府の反論をまとめたもの。中国の本音だろう。そして、半分は事実だと思う。中国が北朝鮮を説得しても、北は核兵器を放棄することはない。北朝鮮には朝鮮半島統一までのロードマップに基づいた核戦略があるのだから。中国政府は、北朝鮮の非核化をあきらめている。いまさら「北の核兵器放棄に向けて、一層の努力を」と言われても、中国は困るだろう。統一政策に基づいて核兵器を製造しているのが北朝鮮だ。ただし、中国の反論の半分は問題をすり変えている。米韓が北朝鮮を挑発するから北朝鮮は核兵器を持たざるを得ないのではない。米韓が「軍事挑発」をしてもしなくても北朝鮮は「米軍介入阻止・拡大抑止解消・米国との関係正常化」に向けて、武力衝突なしに統一するために核兵器の技術向上につとめるのだから。

中国にとって、北朝鮮は重要なカード。
トランプ氏もそれが十分に分かったと思う。
中国はあらゆる手を使って、西側諸国の分断を図っている。そして戦わずに覇権を確立し、「一帯一路」によって世界の富を集めようとしている。
北朝鮮は大事なジョーカーだ。
フィリピンやスリランカ、またジプチやエチオピアは、札束で頬を叩かれるようにして中国になびき、そのカードとなっている。

この流れを止めないと日本の未来は悲惨なものになる。
では安倍政権以外に強い外交パイプを持ち(とくにプーチンに)、中国の暴挙を抑えられる政権があるだろうか。
日本のマスコミには、すでに中国マネーが流れ込んでおり、日本の分断を図ろうとしている。
若者は国内のマスコミやテレビを信じず、海外メディアの発信するニュースを読み、何が日本の「国益」になるのかを真剣に考えてほしい。

具体的には、北朝鮮に送り続けている石油のパイプラインを閉めることをアメリカは中国に要求しているようですが、北朝鮮との国境に近い北部戦区は江沢民派の牙城であり、習近平にそれを求めても実現困難なことが今回改めて分かった事実でしょう。

そうすると、無理なものは無理なので、このような「中国責任論」を跳ね除けるしかないのは火を見るより明らかかと。