米国セブンイレブン:Amazon、Googleよりも先に米国でドローン配送(佐藤仁)
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米国7-Elevenはもともと日本のセブンイレブンのライセンサーであり本家本元でしたが、1990年代から経営難に陥り、2005年にはセブン&アイHLDGSの完全子会社になっています。
テキサス州の本社に行くと鈴木前会長の肖像画が飾られてたりはしましたが、経営自体は現地マネジメントチームが担っていて、ごく一部の例外を除けば日本から人材も派遣していません。
本件については、「米国企業である7-Elevenが米国のスタートアップのFlirtey社と提携して、ドローン配送の実用化実験に成功した」というニュースと読むべきかと思います。
他の英文記事なんかも読んだところ、実験を行ったのはラスベガスに次ぐカジノ街であるネバダ州リノ市で、無人ドローンの配送としては難易度が高いエリアだったようです。まあ、セレブの住む街ですので、敷地が広大な家が多いのだとも思います。
配送可能エリアは店から半径1マイル(1.6km)内。これは無人ドローンとはいえ操縦士が常に目視していなくてはならないという航空局の規制が理由とのこと。
食品も勿論ですが、緊急性の高い処方箋薬の注文が多かったみたいです。実験作業は商品の積み込み等も含めてFlirtey社が主導したようです。
店から半径1.6kmの配送可能エリアなら10分以内で配送できたとのことですが、これでも広大なアメリカでは顧客の25%しかカバーできないそうです。
日本だとコンビニの商圏は徒歩5分、半径300〜400mですから、アメリカでドローンが飛ぶ距離だと4〜5店舗のセブンイレブンの上を飛び越えていくことになります。
それなら歩いて行った方が早いですね。あるいは店から小型カートやバイクでお届けしてもらうか。これは早い動きだ。小売のセブンがドローンメーカーと組んで実践。しかし見れば見る程、ゲームなんかで見る避難物資の落とし物みたいだ。米国でもドローンは規制の中、まだ実験という形でしか出来ないはず。Googleは遅れているわけではなく、黙々と2012年からやっているし、規制にもパブコメを出している、ドローンメーカーも買収済み、来年中には事業化を目指すものと言われている。今年のWaymoのように。
尚Amazonは別の国で実証中。
(訂正追記)佐川では物流が回らずこんな事態にも陥った。
https://newspicks.com/news/1966966/
物流はこれからもどんどんと需要が増す領域。このようなBtoCもさることながらCtoCになるとより物流の効率は落ちる。
日本でドローン配達は難しいと思いますが、物流のビジネスチャンスは何かあると思います。