「客は二の次」のフランスに日本が学ぶべき事
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確かにそうかもな。はじめて日本に来たイタリア人の友人が、電車が1分電車が遅れただけで謝る国を素晴らしいと称賛しながら、「日本の規律性は北朝鮮みたい。完璧すぎてある意味ちょっと不気味。」と酔って本音を言っていたっけ。ちなみにその人が言う日本の過剰サービスNo.1は、JAL機に乗ってトイレを終えて扉を開けたら、CAが笑顔で待ち構えていておしぼりを渡された事だそう。(^^;;
一応世界六十数ヶ国旅行した人間の正直な感想として、こう言っては何ですが、日本がフランスのサービスに学ぶべき点など殆どない(一部の特権的最高級店は除きます。その世界は凄まじいレベルのものがあるのは認めます)と私は思います。
もちろん、過剰なところ、無駄なところもたくさんあります。
それを鬱陶しいと思うこともよくあります。
それでも、総合的に見て、日本のサービスの質は世界でもトップクラスであることは間違いないです。
もちろん、過剰サービスが招く労働強化の問題は、よくわかります。
でもそれをお客様にしわ寄せをして、「客は二の次」で解決しては日本は日本で無くなってしまう様な気がするのです。
充実し、心を込めたサービスの上で、働く人たちにしわ寄せがいかない様に、生産性の向上を図ることで解決できる様に知恵を絞るのが日本人ではないですか。
「客は二の次」のビジネスは、お客様に負担をかけ、相手の立場に立ったビジネスの精神を破壊し、創意工夫を妨げ、従業員のスキルも上がらず、結局誰も幸福にしないと思うのです。
古臭い考えなのかもしれませんが、世界中いろいろな国に行って、帰ってきた時の、「やっぱり日本はいいなあ」と思う、あの安心感や満足感があり続ける日本であって欲しいです。かつてのマクドナルドのスマイル0円や標語“オモテナシ”に代表されるように、日本ではおおむね誠実・迅速・正確な接客を期待することができます。
レストランでは無料で提供されるおしぼりやお水、お茶に始まり、ストローの口の当たる部分だけ紙袋のついたまま供されるドリンク類など、日本独自の痒いところに手の届くような繊細なサービスも完璧主義のなせる業。
何事も完璧さにこだわる国民性が、世界に誇れる我々のアイデンティティではあるのですが、逆に完璧さが普通であるが故にパーフェクトでないものに対して我慢がならなかったり、すこぶる厳しい評価を下しがちな部分は否定できない。
過度な完全母乳・手料理信仰や、ベビーカー・子供用ハーネス(安全紐)論争などからも窺えるように、この点は母親業に関しても然り。
一部の人間に極端な負担を強いてまで完璧主義を押し通せば、その負の面が色濃く浮かび上がってしまうように思えてなりません。