ソフトバンク:テクノロジーファンド創設、10兆円規模に拡大も (2)
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SBのバランスシートを眺めると、銀行など金融機関、Debt機関投資家、個人社債投資家から集めた比較的廉価の資金を、グローバルのTMT(テック、メディア、通信)投資活動に使用しているという状態。SBへのDebtへの資金提供は、バランスシートを良く見てから考慮する必要があります。
エクイティ部分への資金提供(SB株式の購入)も、Leverage好きな人向け
【SBのバランスシート(21兆円)概観】
資金のファンディング
・有利子負債12兆円(純負債9兆円)
・少数株主持分1兆円
・株主資本2兆円
資金の使途
・有形固定資産4兆円
・無形資産(のれん含む)7兆円
・投資3兆円
(出所:SPEEDA)サウジの政府系ファンドも巻き込んで、最終的には1,000億ドルに達する可能性があるとは。事の是非には異論もあるだろうけど、世界にあまねく人的ネットワークを張り巡らして、さらに個人名が認知されている孫社長だからこそ打ち出せるスケール感の話。
記事読む限り、ソフトバンクの拠出が250億ドル、サウジのPIFが最大450億ドル(ここまでで700億ドル)、それ以外の投資家とも交渉中でそれら合計すると1000億ドルとなる可能性があるということ。
では、そもそもソフトバンクの250億ドルはどこから出すのか?考えやすいのはAlibaba株を売却するか、担保として融資を得るか。下記でソフトバンクの株主資本比率やDEレシオを見られるが…ただ、ファンドだし、自社のクレジットリスクを抑える(そもそもソフトバンク自体で有利子負債の額が大きく、レーティング変更などの金利への影響が大きい)ために、そこのストラクチャーは色々工夫して、本体に影響が及びにくい形にはするだろうが。
あと、個人的にはこれまでの投資とは違うと思う。これまではAlibabaやSupercellのような数億~数千億レベルの投資と、ボーダフォンやARMのような数兆円の「連結化する投資」。本件はファンド形態だし、資金の拠出状況を見ても権利はソフトバンク以外のほうが大きい(投資の意思決定はソフトバンク)。ファンドという形態をとる中で、だれがどれくらい経営しに行くのか(まさか孫さんが複数社にトップダウンで入っていくほどのリソースは今ないだろう)、そこもかなり違うと思う。
ちなみにソフトバンク株は+1.80%。
https://newspicks.com/company/SPD1LVAG78E760NH?t=chart
<追記>社外取締役の永守氏・柳井氏はどう考えているのだろう?上記で書いたように、今回のは「連結化する投資」という事業色が強いものではない。それに対して両氏は「投資家としての孫氏は興味がなく、事業家としての孫氏が重要」といったことをコメントされている。
https://newspicks.com/news/1619938
<追記終>