日本版大学ランキング、1位東大 2位東北大、学部の教育力重視
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ベネッセグループが入って日本版ランキングが作られましたが、率直に言って残念。指標が日本独自になっており、このランキングを上げても世界ランキングは上がりません。
ランキングは参考でしかないと思っていますが、一方で留学生が留学先を選ぶ際などの指標としては使われます。ですので、世界ランキングについては日本の大学も一定の関心と努力を向けなくてはならないと考えます。日本ランキングを作るのであれば、世界基準の指標にあわせて序列化し、それを上げれば、世界につながるようでなければガラパゴス化が進むだけではないかと懸念します。
なおランキングの指標は「教育リソース」「教育満足度」「教育成果」「国際性」の4分野、11項目で測っているとのことですが、このうち「教育満足度」は高校教員の評判調査、「教育成果」は企業人事および研究者の評判調査となっており、評判調査が全体の46%を占めています。
果たして大学の教育満足度は（受けている学生本人でなく）高校の先生の評判で決まるのか。教育成果とは企業人事に良い評判があるということなのか。この点、かなりもやっとします。
追記：
例えば近畿大学。同じTHEの世界大学ランキングでは、慶應や神戸大学と並んで日本の大学として14位タイ。今回のランキングでは54位です。同様に豊田工業大学は世界ランキングでは九州大学に次ぐ8位であるのが、日本ランキングでは76位。評判調査のウェイトが高ければ、自然と有名な大学が上位に来ますし、そこに世界ランキングとの相関は出なくなります。４位以下は次の通りです。
４位名古屋大、東工大
６位大阪大
７位九州大
８位北海道大
９位筑波大
１０位早稲田大
１１位慶応大
１２位広島大
１３位神戸大
１４位一橋大
１５位国際基督教大どうでもいいです。順位化してブランド化するのは経営的な面で大事だと思います。ただ、もっと学生が自分が学びたいものがなんなのか、そしてそれが学べる場所はどこかの特集や教育が増えていったら嬉しいな。
