【1分解説】伊藤忠とファミマ、プライドを捨てドンキを頼る
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ドンキとコンビニでは、そのモデルは言うなれば、カオス的な世界と理路整然とした世界といった具合に、水と油のようにも思えました。
そして、今の時代に求められたのはカオス的なドンキというのは本当に興味深いです。
注目のコメント
ファミマ・ドンキ・伊藤忠・ユニーの今日の発表について、早い!
ファミマはユニーを約1700億円で2016年9月に買収した。ユニーの売上の約15%ほどがコンビニ(旧サークルKサンクス)だが、営業利益だと約1/3。またGMSの営業利益は減少傾向にあった。
そして昨年8月にユニーの4割をドンキが取得。金額は非開示だが財務諸表を見ると約200億円だったとみられる。そして今回の6割を282億円で買収、合計500億円弱。そういう意味では、ファミマ的にはサークルKサンクスは手に入ったものの、全体としては損失を出した形となると思う。
記事にある通り、ユニーファミマがGMSを好転できない中で、ドンキが上手くやったことを見て、たとえ損失は出たとしてもパートナーが簡単に出るわけではなく、今回の意思決定につながったのだろう。
逆にドンキとしては、4割を保有することで上手くいけば既に4割があるからユニーファミマはほかに売りにくいし、パートナーが簡単に出るわけでもないから、完全買収の交渉力が上がる。上手くいかなかったら4割分で損失を済ませて退却戦にできる。そう考えて去年4割出資したのだろうと、今見ると思う。
当時のPickは下記。
https://newspicks.com/news/2451138
あと、今回の発表と併せて、創業者の安田氏が非常勤の取締役として復帰することも発表されている。昨年の資本業務締結から約1年。
40パーセントの株を取得したドンキが、ユニーを完全子会社にするのではないかと言われていましたが、このタイミングとなりました。
GMS業態の苦境が伝えられる中、売上高約2倍にまで成長させたドンキの快進撃がどこまで続くのか、とても注目しています。
あともう一つ気になるのは、伊藤忠商事の存在です。子会社ユニー・ファミマとドンキ。どんな経済圏を描いているのでしょうか。昨日からいくつか記事がありましたが一番深掘りしてある内容。さすが。
単なるユニーの売却と思いきやドンキへの出資がセットとは驚きました。ドンキ自身の成長、ユニー改善の果実を持分法で取り込めるというのは、ファミマ陣営、また伊藤忠から見て良いシナリオ。しかも、単にユニーを売却しました、というのではない説明もできる。逆にドンキ側が受け入れたことが驚きですが、それだけユニーが欲しかったということでしょうし、極めてユニークな経営モデルなので多少株を持たれても経営には影響しない、という自信の現れにも見えます。ひょっとするともっとプロアクティブにコンビニの展開や海外展開の可能性、伊藤忠との関係性などの果実まで狙っているとするとそれはそれですごいです