笑顔がなかった安倍首相 日米首脳会談で何が語られたのか
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サミットは首相にとって、国内へメッセージを送る最大な場であることは理解できるけれども、ホスト役として最初の一言として失望しました。まずは、歓迎の言葉、それから厳しい課題を含む本題に入ることが、友好国の間のプロトコルでしょう。世界も会見を見ますから。グローバル社会において日本の存在感を高めてほしいと思う自分にとっては残念な一コマでした。
米軍関係者の犯罪率が取り立てて高いわけではなく、日米地位協定の如何に拘らず生じた犯罪です。再発防止は重要ですが、発生率をどの程度下げられるかという確率の問題で、オバマ大統領も絶対発生させないとコミットしたり地位協定を見直したりとこの一事をもって言える筈がありません。安倍首相も「沖縄の心」を斟酌すれば決して理解を示して見せる訳には行かないでしょう。お互い、厳しい表情をせざるを得ないのも、なんとなく分かるような気がします。不幸なタイミングの事件ですが、被害者のご冥福を祈りつつ、報じられている表情がサミット全般を覆うものでないことを念じたく思います。
渋澤さんと同趣旨のツイートを国際政治学者の三浦瑠麗さんもされていました。
一言目にあれはないだろうと。
会談直後の記者会見をずーっとメモして、それを見返した時にいくつか気付いたことがあります。
①安倍首相の一言目は、沖縄の米兵事件への抗議だったこと。
②首相は大きく3つの話題を出しました。沖縄の事件が最初で、次に広島訪問への歓迎と核兵器なき世界へのメッセージ、最後にG7として世界経済を力強く牽引したいということ。
③これに対して、オバマ大統領は一言目にG7と世界経済の推進について言及し、TPPの推進、さらに日米同盟が二カ国の安全保障にとって重要なものであると述べることから始まりました。
④オバマさんは相当沖縄のことを気遣っていた印象があります。公式な「Apologies」はなかったものの、「Condolences」があり、記者から質問されていないにもかかわらず自ら沖縄のことを話し始めるシーンが見受けられました。
⑤オバマ大統領は、会談内容が相当多岐にわたったことを印象づけるがごとく、かなり多くのことに言及しました。北朝鮮への抑止力について、移民・難民への対応、イラクへの対応、パリのテロを含めてこれからのGlobal Issuesへの対応、広島訪問と核兵器なき世界についてなど。
もっとも印象深かったのは、オバマ大統領が同時通訳を止めた点です。
逐語訳にしてくださいと。
おそらく自分の言葉で日本の皆さんにお話ししたいと思われたのではないでしょうか。同時通訳による、ある種不安定なものではなく、なるべく一言一句原語に忠実に訳してもらえるように。