「マイナス金利」導入から半年 企業の資金需要盛り上がらず
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マクロ的に見れば企業は貯蓄超過主体であり、内部留保もたくさんためていますので、そんなにすぐに資金需要は増えないでしょう。日銀も、本心は貸し出し増より通貨高抑制効果を期待したものと思われます。ただ、導入に唐突感があったので、マイナス金利が逆にリスクプレミアムを高めてしまった可能性はあるかもしれません。
実需がないところでいくら金利を下げても・・・なんていうことは脇に置き、ちょっと突拍子もない話です。
どこの国でも、企業は全体として借金する側にいるのが普通です。配当金の利子は経費にならないけれど、借金の利息は経費になる。だからROE(資本金利益率)を高めるには、投資資金の一部を借り入れで賄う方が有利だから。
ところが日本では、不況が深刻化した1994~1995年以降、企業は預金する側に回っています。投資機会は少ないし、不況の中で借金すれば倒産リスクが高まるし。まして金利がほとんどゼロならば、利息が経費になるメリットもありません。それならお金を借りるより、資本金で賄う方が安全です。マイナス金利を強めれば、ますますそんなことにならないか。
企業がお金をため込みすぎると怒っている向きもあるけれど、儲ける機会が増えて金利が上がれば、黙っていても企業はお金を借りるはず。