米大統領、シリア攻撃承認
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すでにシリアの首都ダマスカスでは空爆によると見られる爆発が確認されています。攻撃に参加しているのは米英仏。
ポイントはやはりロシアの反応。ロシアがどう反応するかは、攻撃対象にロシア軍が含まれるかどうかで左右されると考えられます(米軍が意図的でもそうでなくても)。イラン軍関係者に損害が出るかどうかも重要なポイントです。
マティス国防長官は、米軍がロシア軍やイラン軍との戦闘に突入するリスクを考えて、空爆を象徴的なものにとどめるよう主張していたようです。
https://newspicks.com/news/2957982
ダマスカスの空爆は、巡航ミサイルでないかと見られています。
他に攻撃に参加する可能性がある国はサウディアラビアとイスラエル、やや可能性は低いですが、トルコとカタールも考えられなくはありません。いずれにしろ、主力は米軍です。
今回のシリア空爆には二つの目的があります。
①直接的な、いわば表面的な目的は(ロシアに支援された)シリア軍による化学兵器の使用があります。化学兵器は確かに大量破壊兵器であり、使用すれば破滅的な懲罰が下されると明示することは、欧米諸国の安全保障の上でも意味があります。
②もう一つの、いわば隠れた目的としては、イラン(とその影響下にあるレバノンのヒズブッラー)をシリアから排除する、ということがあります。化学兵器の使用後、いち早くシリア軍を空爆したのはイスラエルでしたが、イランの排除はイスラエルが強く要望するところです。国境を接するシリアにイラン軍とヒズブッラーが常駐することになれば、イスラエルにとっての安全保障上の危機は急増します。サウディアラビアもイランを攻撃したがっています。
二つの目的のいずれを重視するかで、空爆の内容が変わってくるはずです。トランプ氏は②も重視しているようです。
二つの目的だけ考えていると、ロシアが見落とされてしまいます。ロシアは、すんなり引き下がるとは考えられません。ただし、米軍との衝突が拡大していくのはロシアにとってもさすがに避けたいところでしょう。すわ、一大事!と思い、テレビもつけてみましたが、全く変わらずグルメ番組だったりお買い物番組だったりして、あぁ日本、な今。
戦線が拡大しないよう、被害を受ける方が一人でも少なく済むよう、祈るしかできません。世界の不文律として、「核兵器と化学兵器は使ってはいけない」というものがあるようで、それを侵して化学兵器を使ったシリアに天誅を喰らわす、そういう目的のようですね。
アメリカとシリア(ロシア)だけの関係で見てはダメで、裏にイランとイスラエルの姿も見え隠れするので、我々が考える以上に深刻です。