東芝メモリは2020年にもIPO、ベインキャピタルが計画-関係者 (1)
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ベインというよりは、東芝が考えてきたことだろう。
そもそも、2015年の不正会計の第三者委員会で、メモリは調査対象外であり、その時点は、DDは終わっていた。これから、外出し、上場は規定路線。
この時点では、WHのひどさや粉飾がこれまでバレるとは想定外だったはず。今回のスキームでは2兆円のうち、
アップル、銀行団で約1兆円のレバレッジがかかっており、
ベインは自分の持分にもレバレッジをかけているでしょうから、
自分達だけでマジョリティを取れない以上、
早めのexitを目指すのは当然でね。資金を捻出してまで株式取得したことには何らかの目的があるわけで、ベインの狙いが「上場によるキャピタルゲイン」だということが、あらためてはっきりしただけのことです。
本ニュースにさほど目新しさはありません。
引き続き、争点はWD社との利害関係闘争/調整になりますね。
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1. WD社が仕掛ける売却差し止め訴訟は、裁定が出るまで1~2年かかりそう。WD社の主張が認められたら売却手続きが済んだ後でも売却無効の判断がありえる。
【参考記事:WD、東芝メモリ売却で再び法的対抗策 差し止め仮処分申請へ】
http://bit.ly/2wY2JyA
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2. 東芝メモリ社は、四日市工場で建設中の新製造棟(第6棟)で製造する3Dフラッシュメモリ(=主力製品)を、合弁パートナーであるWD社に出資させずにWD社には(主力製品を)還元しない方針を示している。WD社はこれに大きく抵抗している。
【参考記事:米WD、東芝のメモリー新棟投資差し止めを国際仲裁裁に申し立て】
http://bit.ly/2wWywoh
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また、これとは別に持つべき視点は「技術者を初めとする優秀な従業員の流出を防げるか」だと思います。
事業競争力/創出利益を中長期的に上げていくことが経営の本質だと思うのですが、大株主であるベイン連合は直近のIPO狙い(=短期的に株式売却での利益を獲得することが狙い)で、そのマネーゲームに支配されている状況だと分かっていて果たしてモチベ高く働けますかね?
真摯で真面目な愛社精神が強い従業員の方々ほど「ロイヤリティを持てない」と思うのが、感情として極めて自然だと考えます。
まあ、(売却の話が訴訟で無効になったらチャラですし、どれだけ支給されるかも不明ですが)「ストックオプションもらえるならモチベは相当上がる」という方々も結構いるかもしれませんし、杞憂かもしれませんが。。
いずれにせよ、WD社との利害関係闘争/調整の話を無視して議論できる話でもありません。
引き続き見守りたいと思います。