JR東海にリニア整備費用5000億円を融資---全線開通を8年前倒し
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リニアには悲観的で、ハイパーループに楽観的な人が多いことが気になりました。
できる限りリモート勤務、そして物理はリニアで、東京への集中を解消してほしいですね。
注目のコメント
リニア前倒しについては、2013年にJR東海社長が「鉄腕アトムに掘ってもらわないとどうにもならない。事実上無理ということ」と述べていました。
鉄腕アトムが工事に参加するという話は出ていないので、安全にはくれぐれも配慮してもらいたいです。JR東海の長期債務の状況は①のPDF(6MB程度あるので注意)13ページで推移が分かりやすい。「新幹線債務」と呼ばれる民営化に伴い発生した新幹線インフラの建設資金が1・2・3号と分かれており、それらの金利がバブルのピークというタイミングもあり固定の2・3号については6%超という金利。なお、今回の金利は0.6%で、もし金利がこれから上がればかなりお得な長期固定。
JR東海としては、これら債務を、①FCFで削減すること、②社債や長期借入金で借り換えること、の2つで、金利負担をいかに削減するかというのが経営課題の大きい部分だった(その源泉として、併せて新幹線の稼働率をいかに上げるか)。
ざっくりと、現在のJR東海のFCFは3000億程度。今後リニアで投資CFが一気に増えるだろう。総事業費9兆円と言われており、2027年開業(品川~名古屋までではあるが)前提では、今後10年間については現在のFCFベースだと毎年5000~6000億円近くのFCFマイナスとなる。景気が悪いと1000~1500億円程度、ベースのFCFが減るので一層そのマイナスが拡大。利便性は分かるものの、東海道新幹線の需要は減るだろうし…とはいえ、新幹線が日本の交通インフラに大きく寄与しており、そこがさらに早くなること、現在の新幹線と合わせて冗長度が上がることによるリスク回避というメリットはある。上場企業がこれだけ長期に亘るインフラ投資をすることの難しさを感じる事例。
なお、リニアができるとどれだけ日本が「狭くなる」(所要時間が短くなる)かは、②のYahooのビジュアライゼーションが分かりやすい。
①http://company.jr-central.co.jp/ir/factsheets/_pdf/factsheets2016.pdf
②https://newspicks.com/news/914947?ref=user_100438ポストリニアの東海道新幹線を考えると、北陸新幹線は当面乗り換えでも構いませんから、米原経由で準備しておくことがベストの選択ではないでしょうか。京都と大阪に一兆円をつぎ込む若狭廻りは人口減少、借金大国の日本がとるべき方策ではないでしょう。