異常気象?「観測史上初」が続発するカラクリ
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日本全国にアメダスが整備され雨量の観測をはじめたのは、およそ40年前です。それまでは、およそ県に一つの気象台でしか気象観測は行われていませんでした。また、10年ほど前にアメダスの高機能化が行われ、それまで10分平均でしか出なかった観測値が10秒値で出るようになるなど改良され、統計データも取り直しとなった地点が数多くあります。つまり空間的に細かい観測網が整い、時間的にきめ細かな観測をしはじめたのは地球の歴史から比べればほんの一瞬なのです。記録を更新しないほうが不自然なくらいなのです。
では、いま私たちが未経験の気象に晒されているかというと、そうではないように思います。地球の平均気温は上がっていますが、それと昨年の特徴的な気象との関連はまだわかっていません。エルニーニョ現象についてはまだ観測回数が乏しく、直接的な影響以外のことはよくわかっていませんし、偏西風はしょっちゅう蛇行していますしシベリア高気圧もいつも強いです。ただ私たちの経験が浅いから、それらの重ね合わせ次第では異常気象に思える、ということなのです。
地球はこれからも、私たち人類の知らない姿を見せてくるでしょう。それを嫌だと拒否することは出来ませんから、人類が地球に合わせていくしかありません。ただ、人類が進んで自らの首を絞める必要もないでしょうから、温暖化対策を取ること自体には私は賛成です。観測地点の多さ(1300箇所)、期間の短さ(100年)、項目の多さを考えると、「観測史上初」というのはホイホイでてくるとのこと。
なら不安を煽って何のメリットがあるんだろ?
「年間50件であれば、さほど多いとはいえない」
と書いてあった。なるほど。観測史上初というのは良くあることなのか。確かに毎年聞く。
また精度が高くなったから新しく設置された観測所もあるだろうし、細かく計測されるという理由もある。