医療費が心配な人必読! 「高額療養費制度」を知っていますか?
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これ病院で働いていた際に結構知らない方がいて驚きました。高額医療負担って日本では最高でこんなもんなんです。医療保険がうたっている高額な支払いってのは差額ベッド代金です。聖路加のようにほぼ全室差額ベッドの病院も一部ありますが・・。ただ部屋によって医療レベルが異なることはありません。
大学で授業をする際に、
①「高額療養費制度を検索して調べて下さい。ガン保険をはじめとする民間の医療保険が不要であることが分かります」、
②「民間の医療保険は、大凡5千円の医療クーポンを1万円で買う位損です。保険料分を貯蓄しておけば医療費以外にも使える」、
③「がんや脳溢血のようにありふれた不都合は保険になじまない。事故死や過失による高額賠償など、めったに起こらないけれども、起こった時の被害が大きい物にのみ保険は適合する」、
④「契約者にとって損であるからこそ、保険会社は経営が成り立ち、それなりに栄えている」、
と毎期必ず説明することにしています。
するとある時、保険会社から内定を貰った学生が、「保険会社は人のためになっていないから、内定を辞退して、他の会社にいくべきでしょうか」と質問に来た。私は、「いや、保険という仕組み自体に罪はありません。他の悪い保険会社・保険マンを駆逐するような、日本一マシな保険マンを目指して頑張りなさい」とアドバイスしました。結局、彼が保険会社に就職したのかどうかは確かめていません。高額療養費制度自体は知っていまいたが、恥ずかしながら「多数回該当」や「世帯合算」については知りませんでした。制度について、分かりやすく書かれている良記事。
民間の医療保険は、この制度を前提に加入することがマストですね。
充分な貯蓄ができている方は不要かもしれませんが、入院により一時的にキャッシュ・フローが変化するので、最低限の医療保険を掛けておくことをお勧めします。ちなみに、私はCOOP共済のみです。
【追記】
気になるコメントを見かけたので補足ですが、差額ベッド代などは医療費控除の対象にはなりません。控除対象は分かりにくいので、詳しくは国税庁のHPでご確認を。
「医療費控除の対象となる入院費用の具体例」
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1126.htm