ベンチャーが組織化すると、一気にダメになる
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ワークスの経営陣と彼らの成長意欲は本当に素晴らしかった。20世紀創業の会社では、最も早く成長したB2Bの会社だと思う。ほぼ倍々の成長でした。↓
「売上高および利益は、常に経営陣の予測どおりであった。初年度が1億円、次年度が2億5000万円、3年目が5億円弱、4年目が10億円、そして2001年6月末には20億円の売上高をあげ、経常利益も4億円を達成するに到った。社員も200名以上となり、人事系統合パッケージソフトの分野では、No.1の地位を固める存在となった。とても素晴らしい業績である。」
詳細は、以下2001年作成のブログより
「ワークスアプリケーションズの IPO」
http://blog.globis.co.jp/hori/2001/12/ipo-3b67.html牧野さんのお話に出てくるパトリコフ氏、気になって調べたところ2003年の堀さんのブログに詳しいことが記載されていた。直観を鍛える方法の記述が興味深かったので引用します。
堀さんブログ
http://blog.globis.co.jp/hori/2003/08/post-3148.html
(以下引用)
「ベンチャーキャピタルの成功要因は何か?」
ほかにも色々と質問したが、僕が一番興味を持っていたのは、『直観』に関してである。
アランは、良いベンチャーキャピタリストとしての成功要因として、あらゆるスキルを磨きぬいたその後に、全ての能力が統合されたものとして「直観(instinct)」が重要だと以前から言っていた。直観が重要とは、厳しい現実だ。つまり、直観が働かない人は、いくら頑張っても良いキャピタリストになれないということである。となると、良いベンチャーキャピタリストになるには、頑張って直観を磨かなければならない。
果たして直観は磨けるのだろうか?
「直観が成功要因とのことだが、どうやったら直観は身につくのか?」と質問してみた。
答えは、多岐にわたっていた。「先ず、好奇心をもって全てから学ぶ姿勢をもつべきだ。そして、成功と失敗を通して、試行錯誤しながら考えつづける必要がある。様々な事例に触れる必要がある。更に、良い師匠を見つけて徒弟制度的に身に付けるしかない」、とのことである。>「ベンチャーが組織を作ろうとすると、こぢんまりして一気にダメになる。何があろうと押し切って、経営者として理想を追求すべきだ」
確かに社内の利害調整とともに、その管理機能を有する人物が優先されるようになると、これはもうリーダーではなく、システムや仕組みが企業を動かしていると同義でしょう。この程度で良いのではないか、という安定志向が、「何が何でも勝つ」ことにこだわる創業時の精神を希薄化させてしまうのは、良くありますね。