米大統領、北朝鮮の出方注視=「リビア方式」検討否定
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いよいよ米朝の駆け引きが活発になってきましたね。
リビア方式を強硬に主張していたのは、ボルトン大統領補佐官。
ボルトン補佐官は、過去の6カ国協議の際、当時の金正日氏を「人間の屑」と呼び、北朝鮮の激しい反発を呼んで交渉のパートナーから外れた経緯があります。
北朝鮮としては、まずボルトンを排除し、核の即時廃棄を求めず、まずICBMの廃棄を優先していると言われるポンペオ国務長官を交渉相手としたいところです。
そう考えると、一連の北朝鮮の態度豹変は、アメリカ側への「交渉を進めたいならボルトンを切れ」というメッセージとも取れます。
一方でアメリカも即時核廃棄のボルトン、ICBM廃棄優先のポンペオの二枚のカードをチラつかせて、強硬姿勢と譲歩の余地の両方のカードのどちらも選べるようにした上で、軍事力というジョーカーもひけらかして、交渉に臨んでいるように思います。
まず3枚のカードのどれを次に切るか、文字通りトランプ大統領のカード捌きで、ゲームの流れが大きく変わってきそうですね。「リビア方式」というのは、カダフィ政権が核開発を放棄して、数年間は経済的に潤ったものの、反乱にあって血祭りにあげられたわけですから、縁起が悪すぎます。最大の違いは、カダフィ政権は核開発を手がけていただけだったのに対し、北朝鮮はすでに核兵器もミサイルも保持していることです。
北朝鮮にすれば、バカにするな、という話でしょうし、肝心の体制が存続しうる保障がなければ論外、ということでもあるでしょう。