ソニー、AI開発で外部連携 ソフト無償公開
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SONYが自社のAI関連の開発ソフトを無償で公開し、広く用途開発に他社と連携するとの記事で、大変良い事ですが今の日本のAIのビジネス用途が一向に広がらない実態を反映した窮余の策だと思います!
AI活用は囲碁や将棋やフィンテックや自動運転車の様に限定された環境ではアルゴリズムが比較的容易なので研究・開発も進みますが、いざビジネスへの本格応用となるとさっぱり良い企画が出てこない現象に気が付き始めているのでしょう!
AI関連でこれまで何度もコメントした様に日本のITエンジニアに欠落状態のシステムデザイナーがこのAIのソリューション企画が出来るのですが、日本はプログラマー主体なので小さな企画は出てもビジネスの明日を変えるような企画は中々出てこないと思います。
詳細を知りたい方は小生著作の「省脳化システムリデザイン/ダイヤモンド社刊」をご購読ください!1994に出版した古い本で、Amazonの中古でしか買えませんが、PDCAのA(Action)の最適自動化を図るロジック研究を30事例紹介していて、今日のAIのビジネス活用の基礎編になる内容です。
https://www.amazon.co.jp/dp/4478371245/ref=wl_it_dp_o_pC_nS_ttl?_encoding=UTF8&colid=2981WYLYRCY92&coliid=I1SRWWMENT0RC3
この「省脳化=ODM」こそがITのビジネス貢献度を大きく飛躍させるもので、実はAIの前にこの分野を現行基幹業務系システムに取り込むべきでしたが、経産省も財界もIT産業も経営&情報系大学も気が付かないままで来てしまい、日本大企業の地盤沈下の大きな要因になっています。
<参考>*省脳化システムリデザイン概説:
http://www.it-dream.biz/original-ODM.pdf
注目のコメント
AIオープンソースは既にグーグルTensorFlowがスタンダード化しつつあり、先日I/Oで発表したクラウドサービスによる提供により更なる圧倒的ポジションを確立しようとしています。またIBMワトソンも老舗として強く、今回のソニーのようにライブラリレベルでの無償提供は世界中無数にあります。
よってこれ自体はあくまでニッチポジションとなります。
それよりも自前主義からの脱却という意義が大きく、これによりサードパーティとの連携姿勢を打ち出し、従来日本の大手企業が不得意であった真のオープンイノベーションに本気の姿勢は評価できると思います。ソニーに限らずオープンイノベーションが苦手な日本メーカーですが、AIに関しては無償提供での用途開発が本流になっています。革新的な姿を取り戻しつつあるソニー、どうかご活躍を。
これはありがたい!!顔や音声の認識ができれば、物事を「誰が」「どう見ているか」という事実が把握できる。
次は「どう理解しているか」「どう評価しているか」がわかると、マーケティングに活かせそうですね!
→公開するのは、人の脳をまねた深層学習(ディープラーニング)のプログラムをつくる「ニューラル ネットワーク ライブラリーズ」と呼ぶソフト。このプログラム開発では一般に、人の脳を模したニューラルネットワーク(神経回路網)のモデルを設計し、学習で進化させ製品に載せる。
顔や音声の認識など深層学習を使った機能を比較的容易に実現できるという。不動産売買の成約価格を推定する仕組みなどで実用化しており、今後は第三者が白物家電やロボットの開発で使うことを見込む。