核兵器「持ち込み」問題の論点ーー抑止論と制度論
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核兵器の開発や実験を伴わないというハードルの低さと、NATOにおけるベルギー、ドイツ、イタリア、オランダの「ニュークリアシェアリング」という既に実例があることから、「持ち込み問題」の議論が活発です。
この記事では、第一に米国がその意思がないこと、第二に有事の配備は緊張をエスカレートするので平時から配備されていた方がよいこと、第三に「持ち込み」の形式についての3パターン、の主に3つの論点について議論されていると理解しました。
米国に「持ち込み」の意思があるかないかについては、私は必ずしもないとは言えないと考えているので、今「ない」と断定して議論をする必要はないと思います。
平時か有事かは持ち込み形式にも関係しますが、「抑止論」としては日本国の意思として保持し運用可能かどうかが重要で、ただ日本国内にあるかないかという議論はナンセンス(近海に米潜水艦がいるのと変わらない)かなと思います。
その場合、日本が核攻撃能力を意思としてと運用上としても保持することを意味するので、これが最低限度の防衛力なのか、必ず憲法上の問題にあたります。
そこの議論を避けて安易な「ニュークリアシェアリング」を訴えても、リアリティに欠けるなと感じています。うん。現実的に持ち込みが抑止力になるのかどうかも議論すべき。
ニュークリアシェアリングとは、有事の際にアメリカが核攻撃のボタンを押す必要がある。
日本が核攻撃されそうだからといって、自国数億人の命とトレードで、本当にアメリカはそのボタンを押すか?
その楽観的な考えが死を生む。ニュークリアシェアリングなどとクソの役にも立たない。
そんなことより、アメリカの核攻撃プラットフォームを購入、潜在的核武装をした方が手っ取り早く効力がある。
潜在的核武装だけであれば、NPTにも触れず、国際的に批判を受けることもない。