東電社長「深くおわび」=炉心溶融公表遅れで-福島原発事故
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この件は国家存亡の危機に直面した方々の必死の行動ですから安易なコメントは出来ませんので小生の事実認識を紹介します。
経産省原子力安全保安院が311当日夜には「事故後3時間以内の炉心溶融を予測し応急措置を半日掛けて実施した」と3/27日に公表しているが、この際に首相官邸にTELして報告したところ、時の菅首相が「ウッカリ発表したら国民がパニックになる」と叱責した事で、東電は今回の「メルトダウン隠蔽は官邸の指示」との発表をした。
菅首相が原子力安全委の班目委員長を同行して翌12日に緊急現地視察した事は周知の通りですが、その際は小康状態で最悪想定の判断は出来なかった様で、その後の悪化で東電と班目氏の判断でベントが実施され、官邸は周囲10kmの住民避難を指示したが、ここで首相訪問が初動を遅らせたとの批判が出ている。
その経緯から当時の枝野長官が「官邸が隠蔽指示とはトンでもない言い掛かりでそんな事実は無く、参院選前の妨害だ」と東電発表にクレームを付けたので、今回は「東電社長の指示」と訂正された様ですが初動の遅れには触れていない。
実際に枝野氏は3日後の3/14の朝日新聞に「1-3号機は全て炉心溶融の可能性が高い」と発表しています。
その後3/28日に経産省原子力安全保安院がこの一連の経緯を記者会見で公表したが、東電の発表は何故か事故後2ヶ月後と大きく遅れた。
注目のコメント
世論迎合の後付け謝罪。本音は謝りたくないだろう。悔しいだろう。当時は当時の理屈がある。
追記
はやし けいじさんのコメが正しい。
わからないというのが当時の認識。そしてそれは相応の理屈がある。隠していたという認識がそもそも違う。
この件はむしろマスメディア側の報道に問題あり。なぜ、炉心融解を否定していない東電幹部が言ったことを曲解して伝えるようなことをしたのか。見たくないものを見ないようにした姿勢は政府、東電以上にマスメディアにこそ当てはまる
追記2
当時の情報混乱については官邸に大きな責任があるものの、それについて責める気はない。当時の情報量はおよそ人間が処理できる限界を超えていた。おそらく不正確に伝わった情報もあったろう。菅直人が隠蔽したというのも不正確。メルトダウンという言葉を使うなというのはいたずらな混乱を引き起こさないためもの。当時の民主党は圧倒的な能力不足であったことは否めないものの日本が亡ばぬよう全力で頑張っていたのはその通りだろう。
個人的に許せないのは菅や枝野、マスコミと言った連中が自分たちのミスを棚に上げ、その全てを反論不可能な立場の東電に押し付けたおよそ人の道に外れた卑劣さ。
日本の歴史上未曾有の事件を起こしてしまった東電は歴史的にも責められるべき立場になってしまうのはしょうがないが、10年先、20年先、あるいはそれ以上先にある程度の名誉回復はしなければならないと思う。
逆に言えば人員や資源の質量ともに日本最高のエネルギー企業である東電だからこそ事故をあの程度で防げたとも言える。間違いなく。これが地方の電力会社、例えば北陸電力や四国電力なら真面目な話日本滅亡は有り得た。そして、東北電力の姉川原発が電源ロストしなかったのはただの運でしかない。
追記3 当時の発表、報道状況転機
「保安院、東電とも、炉心溶融の可能性が高いとしている」(1号機について、3月13日、朝日新聞朝刊1面)
「東電の小森明生常務は14日会見し、3号機の原子炉の状態について『1号機と同じことが起きている可能性がある』と指摘、炉心溶融の可能性を示唆した」(3月14日、日本経済新聞夕刊1面)
「同社幹部は『炉心が溶融した可能性がある』と話した」(3号機について、3月14日、読売新聞夕刊1面)民進に対するネガティブキャンペーンの可能性、か。
だとすると、自民というか官邸からバーターで何かしらの話があったのか、とか。
今の原発政策の是非が選挙の争点にならないように、批判されそうなところは前政権の責任範疇な部分に世論がフォーカスするよう誘導した、とかそんな意図でしょうかね。
