未知の新粒子を探せ 巨大装置で実験開始へ
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この記事でいう新粒子とはダークマターのことだろう。もしダークマターがある種の素粒子であることが同定できれば、当然ノーベル賞だ。
実は、記事中に出てくる宇宙の構成要素の割り合いを表している数値は古い。Plank衛星による最新の観測結果(#1)によれば、4%ではなく5%がよく知られている素粒子からできている普通の物質のことだ。そして、残りの27%はダークマターであり、68%がダークエネルギーだ(いずれも四捨五入)。ダークエネルギーは現在も加速膨張をし続けている宇宙を説明するために必要な負のエネルギーのことで、大きな謎なのは確かだがここでは詳細を割愛する。
ダークマターは重力の影響しか受けない物質で、文字通り光(電磁波)では見えない(#2)。いろいろな観測でこの物質の存在が間接的に指摘されてきたが、最近のはやりはダークマターをある種の素粒子として考えるモデルだ。もし素粒子であれば、ヒッグス粒子の時のようにCERNにある加速器で検出できるかもしれないのだ。今後に期待したい。
【参考文献】
#1 http://xxx.lanl.gov/abs/1502.01589
#2 https://newspicks.com/news/1434611?ref=search&keyword=ダークマター&tab=news
>Michiaki Fukushi さん
宇宙(加速)膨張の原因はダークマターではなく、重力に抗って作用するダークエネルギーだと考えられています。ダークマターはむしろ重力として作用するので、宇宙を収縮させる方向に働きます。CERNがパワーアップしたこと知らなかった。ILC完成するまであと10年は掛かるみたいだから、CERNをそれまでバージョンアップさせながら使うのが1番良いのだろう。