スライドストーリーで見る、金融ビジネス2000年史
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改めて金融を紀元前までさかのぼって見てみると、大きな流れが見えてきます。今回はその流れの要点を押さえました。
考えてみると、インターネットがもたらしたのは、人間の原点回帰なのではと思うことが多いです。うーん、日本だけでなく世界について言及してほしかった。特に、フィンテックを見ていくという意味では、「お金は情報」という概念が一番重要。情報ゆえに、ITと同じように国境を越えてビジネスができる可能性が一気に広がるし、規制側はそれが大変(古くはMS、最近ではGoogleへの欧州での規制当局との戦いなど)。
「お金は情報」というところに立ち返ると、メディチ家の話や、信用という概念と金本位制とニクソンショックも重要。あと、最近はドルが基軸通貨だが、どうイギリスポンドからそこがシフトして言ったかというのがとても気になっている。「紀元前~平安時代」ときて驚きました。「金融史」と括るなら日本だけを見るのはもったいないと思います。
「宗教と金利の関係」や「ヴェネツィア商人の貿易」「メディチ家・ロスチャイルド家の隆盛」「大航海時代に伴う株式の誕生」「近現代の金融を牛耳るイギリスとアメリカ」などなど、金融史の醍醐味はやはり西洋にあると思うのです。大雑把にでもまとめていただけたらとてもうれしいです。
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少し逸脱しますが、貨幣についてコメント。
貨幣の役割は、大きく3つ
・交換手段
・価値尺度
・価値の貯蔵手段
そして、ざっくりと以下のように発展を遂げてきました
①1対1の物々交換
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②「市(市場)」の誕生(交換相手が見つかりやすくなる)
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③貝や米などの「貨幣」の誕生(保存がきくようになる)
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④希少品である「金・銀」等を原料とする効果の誕生(交換レートが安定するようになる)
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⑤それ自体に全く価値がない紙幣・硬貨の誕生(希少品を貨幣に用いる必要がなくなる)
③に関して。本記事では、初期の貨幣として貝と米が挙げられています。「値(ね)」という読みは、「稲(ね)」からきているとも言われています。
また世界に目を向けると、その他にも麦・布・塩などの保存がきく生活必需品が貨幣として用いられていました。塩はギリシア語でサラリウムと言い、英語のサラリー(給料)の語源になったとも言われています。(確かテルマエ・ロマエでも、塩が兵士の給料として配給されていた気がする)
(ちなみに、貨幣としてクジラの歯(フィジー島)、平たい石(ミクロネシア連邦)、木製の胸当て(ニューギニア)、犬の歯(ニューブリテン島)などユニークな物が用いられた地域もあります。)
現代は⑤の時代。紙幣・硬貨を価値づけているのは、発行体である政府。「政府(や中央銀行)への信用」がそのまま貨幣の価値になります。
「金・ドル兌換停止」のニクソンショックは、「金⇄ドル⇄その他の国の貨幣」の流れを崩し、「金への信用」から貨幣を切り離したということで歴史的出来事なのですよね。
そして、近年生まれたビットコインなどの「仮想通貨」。仮想通貨はもはや、国の信用さえない。これがとても興味深い。