スタインウェイピアノが投資対象になるワケ
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ピアノは奏でるもの。楽器は奏でるもの。高くなりすぎて演奏者がよい楽器を使えなくなるのが一番困る。バイオリンなどの弦楽器を美術品換算されて音楽家が携行の楽器を空港で取り上げられたりする事件はあとを絶たない。音楽家に奏でられてこその楽器であることを第一に考えていただければといつも思う。
なお、自動演奏は、この曲の楽譜には書かれていない行間を読み解き、今のこの気分でこの音楽家ならこうやって表現する。という毎回状況の異なるものを再現出来るかが勝負で、ミスのない演奏をただ聞いても人は面白くもなんともない。時間と感覚を聴衆と共有するのが例えBGM的に使われるとしても生の演奏のよいところであって、さもなければ真剣に録音した音源をかけていれば充分。
事故が起きず、なるべく早く目的地に向かうのが使命の自動運転と時間の共有が大切な演奏を一緒に論じられたくはないなぁと思う。50年で10倍近くの上昇であれば、インフレ控除すればほとんどリターンはないだろう。メンテナンスにも相当の手間がかかるだろうし。同じ楽器であれば新規に供給されないストラドとかの方が価格上昇大きい。バイオリンの方が演奏家に貸し出しやすくて、楽器を管理・貸し出しする社団法人に公益格を取らせて、相続対策にも使えるだろうし。
これは結構、FTとかの特集ででていたるするので、常識といえば常識というような。ちょっとググるだけでも色々と比較が出てきます。例えば、この論文なんか、1900-2012でリターンを金とかボンドと比較してる。
http://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=2319338
ここからダウンロードできるpdfの最終ページの図表。この期間だと、株が最高で、切手、バイオリン、美術品、債権といった順番か。資産規模が巨大になればなるほど、ほんとダイバシファイが重要で、それもあってヨットとか、森林とか、ビンテージカーとか、色々でてくる。
私の知っている経営者の方でも、鉄道グッズに億円単位で投資して、ものすごいリターンを出している人がいる。人が見つけないものを見つけて、勝負をかける、その意味でピアノも充分にスコープ圏内。