なぜ日本のデフレは止まらないのか? 思考をリセットしてみよう
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細かい話ですが、デフレは物価の持続的な下落と定義されてますので、インフレ目標2%行かなくても、物価が持続的に下落していなければデフレとはいえないでしょう。実際にアベノミクス以降、インフレ目標2%は到達していませんが、物価の持続的な下落は止まっており、政府もすでにデフレではない状況と判断しています。
「本当の理由はズバリ、コモディティー化(汎用化)の罠にハマっているから。」の記述を見た段階で「あーあ」と思ってしまいました。それが根本原因ではないでしょ。別にモノが安くなっても、その浮いたお金で他のモノを買えばデフレにはならないはずですよね。
基本的な考えに立ち戻れば、「デフレとはモノの価値が下がり、お金の価値が上がること」です。日本のデフレが止まらないのは、お金の量が圧倒的に少ないから、ということです。消費増税もそうです。市場からお金を吸い上げ、出回るお金の量を減らす方向で働きました。これに付随する理由として、そもそもの需要不足というのが挙げられます。
東日本大震災発生後の復興期でさえ、財政規律を守った日本を見て「本気でデフレを脱却しようとしているのか」と海外メディアの目に映ったのではないでしょうか。「本当の理由はズバリ、コモディティー化(汎用化)の罠にハマっているから」というのは一部の財やサービスについて相対価格の下落要因を説明したものであって、一般物価の持続的な下落を表すデフレの要因とはいえないでしょう。
本稿の最後にある「「本質」と「正直」をつらぬけば、必ず道は開ける!」というのは否定しませんが、そうであれば本稿そのものをまず「本質」と「正直」に基づいて書かれたら良かったのではないでしょうか。