シリコンバレー在住のリベラルな僕がトランプ大統領支持者100人と話して理解した「アメリカのリアル」

筆者Sam Altman氏が本当にトランプ支持者100人と訪問インタビューして、彼らの強い支持の要因が浮かび上がり、ある認識を持った・・と云う内容だが、要約すれば次の様になるだろう！？

１）トランプ氏が既得権益層と癒着した既存の政治家で無いから期待できる。
２）支持投票した人の殆どがシリコンバレーの攻撃が怖くて名前は出せない。（Google/Apple/Amazon/MicroSoft/IBM等の巨大グローバル企業との対立)
３）もしロシアとの関係/女性との関係/金融疑惑それに戦争を始めたら
　　支持しない。
４）『レイシスト』とか『バカ』呼ばわりするのをやめてくれ！
　　　（知識人も多くが指示している）
５）ムーブメント（ポピュリズム）の牽引者として彼は不適切だってこと　　だ。でも我々には彼しかいない。だから彼を支持するんだよ。
６）「アンチユダヤ主義/白人至上主義/女性差別/ヘイト発散・・」は
　　メディアの格好の餌食で「彼が常に報道陣を侮辱するのが嫌だ。
　　きっと良くない事が起きるよ」
７）支持者の生活困窮/破綻の実態を理解している。
（他国から来たムスリムの境遇に対する怒りの10分の1でもいい、それを
　我々の暮らしの酷さに向けてみてくれ。我々がどんな生活を送っている
　か想像もつかないんだろうな！）
８）どんなバッシングも彼のもたらす新社会への期待で打ち消せる。
　（わたしたちの暮らしは基本的に破壊されてしまっていて、その改善に
　　取り組むと言ってくれた最初の人間が彼なんだ！）

以上に纏めてみましたが、このような強い期待感が今後も維持できるかは結果次第なので本当に不透明ですね。

日本も安倍政権が米国流システムの踏襲ですっかり米国型政治環境を作り上げ、最早、「国民第一主義」を放棄し「富国強兵」に突き進んでいる事態なので、いずれトランプ的な「ポピュリズム」が台頭する可能性が高いので「共謀罪」なんでしょう。
いずれにせよ、安倍首相は国会答弁で確約した「日米同盟で戦争回避」と「アベノミクスで国民所得UP」の公約を守らないといけません！

本当に興味深いインタビューです。
これがアメリカ人の本音なのだと思います。

いくつかある言葉の中で、私の心に残ったのは次の文句でした。

『『レイシスト』とか『バカ』呼ばわりするのをやめてくれ。わたしたちはそうではないからだ。なぜそうではないかを説明する我々に対して耳を塞がないで欲しい。それと、笑いものにもするな』

自分よりも学歴や社会的地位のない人たちに対して、勝手に特定のレッテルを貼ってカテゴライズし、その考えの甘さを馬鹿にし、見識の無さを笑い者にしてこなかったのか？

対岸の火事と考えずに、これは日本にいる私たち自身も考えるべき問題なのでしょうね。

これがひとつの本音なんですね。。
「あんたらは次の大統領選でトランプを倒せるだろう。今までのようにオレたちをあざ笑ったり、オレたちの話を拒絶したり、オレたちを除け者にしなければね。トランプを退陣させられるのは民主党員ではなく、共和党員なんだよ」

とても興味深い内容だった。ただ、こういうリベラルエリートに疎外されていた人が支持したトランプ政権が、史上最も親ビジネスな顔ぶれとなって格差がより広がりそうだけど、その事にどうリアクションするのだろうか。そこをトランプ一流のトリックで乗り越えられたら凄いけど。