配偶者控除150万円有力 自民税調の野田氏
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この件に関してはいつも批判的なコメントをしているので、たまには分析。
・時給900円
・1日7時間、月20日のパート勤務(例: 10時~18時勤務※昼休憩1時間)
⇒年収: 151万円2,000円
同じ条件で、103万円だとだいたい4.5時間/日くらいなので、こう考えると、生活費や教育費、老後資金を貯蓄するために、もう少し働きたい。キャリアアップを見据えて、思いっきり働きたいママたちにとっては、働き方のオプションは多少増えるかもしれません。
ちなみに103万円以上の収入を得た場合、家計にプラスになる面もありますが、130万円もしくは106万円を超えると、社会保険料(厚生年金、健康保険)の負担が出てくることになります。夫の勤務先の家族手当等の制度次第ですが、160万円を超えてくると収入はプラスになりそうですね。
・・・毎年こんな計算をなぜ妻だけに強いて、男性の働き方を変えるようなアプローチがないのか。「壁」はいつだって女性ばかりですね。年収の高い夫と専業主婦、年収の低い夫と妻の共働き、それぞれ控除の対象が分かれる世帯収入と控除が矛盾するケースが出てくるわけです。
ただ、労働人口が減少する中で新しい働き手としての女性の社会進出は国益として必須です。つまらぬ制約を作ることで、目先の控除を目当てに働きを制限することを助長してしまいます。
また、専業主婦になることは、控除が受けれるからなるわけではないでしょう。控除がなくてもなる人はなる。
収入がなく内助の功で家庭を守る専業主婦に対して報いるのが控除の精神であるなら、むしろ子育てや小児医療支援、教育に掛かる支援を手厚くし、それに報いては如何でしょうか。配偶者控除の話は、ここ数年、自民党内で様々な議論が行われてきた。もっと働きたい、と思っても、正にガラスの天井が存在して、配偶者控除の道を選んでしまう。止めるのか、金額を増やすのか、減らすのか、将来の日本の姿を描いて結論をまとめていきたい。
#福田峰之でした。